愛嬌たっぷりな表情を見せてくれるパグ。鼻ペチャと大きくて黒い眼がたまりません。
コンパクトでがっちりしたボディのパグは、性格はどうなのでしょうか。
この記事では、パグの性格や初心者は飼いづらいと言われる理由を解説します。
パグの性格
一緒に生活をする犬の性格を理解することは、お互いの気持ちを理解する第一歩です。
陽気で活発
見かけから陽気な雰囲気を出してますが、性格も明るくて遊びが大好き。好奇心旺盛で、おもちゃで遊ぶことも好きですし、人と遊ぶのはもっと好きです。
のんびり屋かと思いきや「パグ走り」と呼ばれる、はしゃぎまくる姿は人さえも陽気にしてくれます。
愛嬌たっぷりで無邪気
愛嬌があり、パグの顔を見ているだけで笑顔になってしまいますよね。動きやしぐさも愛嬌たっぷりです。1人で遊んでいたと思ったら、どこからかイビキが聞こえる。なんてこともよくあります。
無邪気な性格が「人間の子供みたい」と感じる人も多く人気です。
頑固
見た目通りかもしれませんが、頑固な一面をもちます。
性格的には穏やかですが、お散歩中にピタっと立ち止まって動かなくなると言うお話を耳にします。
面白くないと遊ばなかったり、納得していないことは飼い主さんの言葉であっても聞かないことがあります。とにかく動かないときは動かない。
他の犬種では「飼い主さんに呼ばれると、すねていてもしっぽが動いちゃう」ってことがあるのですが、パグは頑固一徹。自分の気持ちに正直だからこそ従わない。そんな一面があります。
あまり吠えない
頑固と言われるパグですが、吠えることが少ないのが特徴です。元々おおらかで警戒心も低い犬種ですので、静かで優しい性格です。
攻撃的な姿はあまり見かけません。吠えたりうなったりすることが少ないので、マンションでも比較的飼いやすいのは良点です。
オスとメスのパグの性格の違い
オスは、なわばりを意識します。リーダーとして従わせようとする「権勢本能」を持っているため、気が強くなると言う影響が出ています。
しかし飼い主さんをリーダーと認めると、オスは特に飼い主さんに忠実です。
メスは、優しい性格をしています。権勢本能もないため、人や犬に吠えかかるなどの行動も少なめです。
シャイで、ドックランなどでは飼い主さんから離れない子も多いようです。女の子らしい優しい行動を取りますが、意外とドライという面もあります。
初心者の方であれば、メスの方が良いかもしれません。
しつける際に飼い主が注意すること
どんな犬種でもしつけは必要ですが、パグの飼い主さんがしつけを行う際に気をつける点はどんなところでしょうか?
パグの性格を踏まえて、しつけるときの注意点をご紹介します。
とにかく根気よくしつける
パグはどちらかと言うと臨機応変に対応できる力は、持ち合わせていません。覚えるのにも時間がかかる方です。焦らず気長にしつけましょう。
頑固な部分をそのままにして成長させてしまうと、ワガママになってしまいます。「ワガママが通ったから、それでいい」と思ってしまう可能性があります。
今までOKだったものを、急に人間の都合には合わせてはくれません。
可愛いので何でも許したくなってしまう気持ちはわかりますが、甘やかしすぎは禁物です。
興奮させない
パグは短頭種ですので呼吸器系が弱い犬種です。興奮してしまうと体温調節ができず、体への負担が大きいのです。
飼い主さんの声掛けなどで落ち着かせたり、興奮をコントロールするトレーニングをしておきましょう。
噛む場合はどうしたら良いの?
- 噛む
- 飛び掛かってくる
- 近づくと噛もうとする
このような行為を、そのままにしておくことは良くありません。早めにしつけをしておかないと、常にそれが当たり前となってしまいます。そしてお互いにストレスを感じてしまいます。
噛もうとしたとき、噛まれたりしたときは痛いことや良くないことだということをアピールしましょう。もちろん良いことをしたときにもしっかりわかるように伝えてあげましょう。
物事の良し悪しをしっかり伝えることが重要です。
パグは性格が悪い?パグが飼いにくいと言われる理由
- パグは初心者には飼いにくい
- 頑固で全くいうことを聞かない
- ぜんぜん覚えてくれない
と言われたり、思っている人が多いようです。
本当にパグは性格が悪いのでしょうか?
頑固だから言うことを聞かない!?
パグはプライドが高く頑固。
それを「言うことを聞かない」と思ってしまっているのかもしれません。パグは最初に覚えたことや今までのことを良く覚えています。
頑固な性格がゆえに、一度覚えてしまったことを変えるのはかなり大変なのです。
飼いはじめるときには、家族できちんとルールを作っておき、一貫したしつけをすることが大切です。
パグが掛かりやすい病気がある
鼻ペチャが可愛いパグですが、鼻が短い短頭種は酸素が入りづらく体温調節が苦手です。そのため、下記のような呼吸に関する病気が多いのが特徴的です。
- 軟口蓋過長症(軟口蓋がのどを塞いでしまう)
- 鼻腔狭窄(鼻の穴が狭いため息がしづらい)
- 心疾患(呼吸器官に負担がかかると心臓にも負担がかかる)
また、病気名に「パグ」と付くほどパグに多く発症する病気があります。
- パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)
このような心配な病気があるため、飼いづらいと思う人もいるかもしれませんが、どの犬種にも病気のリスクは伴います。
基本的には体がどっしりとした作りのため、健康で飼いやすいと言う人もいます。
特徴でもある大きなイビキは、可愛くてホッコリするときもありますが、病気の場合もありますので気になるときは必ず病院で診察や検査を受けて下さい。