長い被毛が可愛くてトリミングの楽しみもあるミニチュア・シュナウザーですが、子犬のうちから体重管理が必要な犬種です。食欲旺盛で速いスピードで平均体重まで成長するので、甘やかせると肥満の心配があります。
この記事では子犬のうちから体重管理の方法など健康管理の方法をご紹介しています。愛犬の健康管理にぜひ参考にしてください。
ミニチュア・シュナウザーの平均体重
ミニチュア・シュナウザーの成犬の適正体重は、ジャパンケネルクラブ(JKC)では約4kg~8kgと規定されています。
ミニチュア・シュナウザーは食欲旺盛で肥満になりやすい体質です。子犬の成長速度も速く、生後5か月で成犬に近い体重まで成長します。
適正体重の範囲が広いのは、子犬の時の食事や運動管理に影響されることがあります。
ミニチュア・シュナウザーの年齢ごとの体重推移
ミニチュアシュナウザーの子犬から成犬までの月齢体重をご紹介します。ミニチュアシュナウザーの子犬は、生後3か月くらいまで急激に成長し約1年で成長が落ち着きます。できるだけ早い段階から食事の量などを気遣ってあげましょう。
月齢ごとの標準体重はおおむね次のようになります。
月齢 | 体重目安 |
---|---|
生後1ヶ月 | 1.0kg前後 |
生後2ヶ月 | 2.4kg前後 |
生後3ヶ月 | 2.9~4.3kg |
生後4ヶ月 | 4.2~5.6kg |
生後5ヶ月 | 5.6〜6.9kg |
生後6ヶ月 | 6.9kg前後 |
生後7ヶ月 | 7.0kg前後 |
生後9ヶ月 | 6.5~8.0kg |
平均体重の確認方法
ミニチュア・シュナウザーの体重が適正かどうかの判断は見た目が目安になります。しかし長くてカールした被毛のミニチュア・シュナウザーは見た目だけでは判断が難しいです。
からだの状態は触った時の感触も含めて確かめましょう。腰周りに無駄な脂肪がないか、腰にくびれがあるか、肋骨が確認できるか、などが判断基準になります。
ミニチュア・シュナウザーの体重管理
ミニチュア・シュナウザーはがっちりした筋肉質の体格をしています。そのため脂肪が付きにくいと思われがちですが、ミニチュア・シュナウザーは太りやすい体質なのです。
日常的に食事や運動によって体重管理をしないと、すぐにぽっちゃり体形になってしまいます。体重管理は何㎏増えたかではなく、平均体重から何%増えたかを意識してください。
食べ物による体重管理方法
ミニチュア・シュナウザーは食欲が旺盛で、十分な量を食べても「もっとちょうだい」のポーズをすることがあります。毎日決めた量を与えることが体重管理で必要なことです。
一日の量を2~3回に分けて与えるのも良い方法です。ダイエットの場合は、炭水化物の少ないフードに変えてみましょう。
食欲旺盛なので量を少なくするとかえってストレスになることがあります。
運動による体重管理方法
ミニチュア・シュナウザーは特別な運動が必要な犬種ではありません。肥満対策として1日に2回の散歩で十分です。
肥満になってしまった場合は、散歩の時間を30分程度まで増やしたり、時々ドッグランで思いっきり走らせるといいです。また、遊ぶことが大好きなので、雨の日はいっしょに遊んであげましょう。
ミニチュア・シュナウザーの適正サイズ(体高)
ミニチュア・シュナウザーの適正サイズをJKCでは、牡・牝共に体高30~35cmと規定しています。
また、ミニチュア・シュナウザーは体高と体長がほぼ同じという特徴があります。体高で決める適正サイズだけでなく体長も計って、美しい体形も確認しておくといいでしょう。
シュナウザーはサイズ別に3種類
シュナウザーはサイズによって3種類あります。標準的なサイズのスタンダード・シュナイザーは体高45~50cm、体重14~20kgです。
小さいサイズがミニチュア・シュナウザー、大きなサイズはジャイアント・シュナウザーで体高60~70cm、体重35~45kgです。
シュナウザーはサイズごとに別の犬種
シュナウザーには3種類のサイズがあることをご紹介しましたが、この3種類が国際畜犬連盟でそれぞれ別の犬種番号を持っています。
すなわち、それぞれ別の犬種なんです。一般的にはひとつの犬種の中でサイズ別に区分されているのに、シュナウザーだけは特別な犬種なんですね。
健康管理で美しい体形を守りましょう
ミニチュア・シュナウザーの子犬は成長が速いので、成長の段階から体重の管理をしてあげる必要があります。
適正な体重と適正なサイズを保つことが、長くて特徴的な被毛を美しく見せる秘訣です。美しく愛くるしい愛犬といつまでもいっしょに過ごすために、この記事を参考にして健康管理をしてください。