抜け毛の少ない犬種 ミニチュア・シュナウザーのストリッピングの利点と欠点 

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抜け毛の少ない犬種 ミニチュア・シュナウザーのストリッピングの利点と欠点 

  • 2015月03月08日更新
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ミニチュア・シュナウザーは量が少なく硬い毛質の「オーバーコート」と、量が多く柔らかい毛質の「アンダーコート」の2種類の毛を持つ「ダブルコート」の犬種です。
本来「アンダーコート」と呼ばれる毛は、暑さを軽減するため夏は抜け落ち少なくなり、冬は寒さを凌ぐため密生します。その為季節の変わり目は抜け毛が多くなるはずですが、ミニチュア・シュナウザーはアンダーコートも抜けにくくなっています。
本来抜けるはずの毛が抜けないので人の手で抜いてあげる事もあります。
それを「ストリッピング」と言います。
ミニチュア・シュナウザーを飼うなら知っておいていただきたい「ストリッピング」の利点と欠点をご紹介します。

ストリッピングとは

ストリッピングとはミニチュア・シュナウザー本来の硬い毛や色、毛量を増やすために頭や背中の毛を完全に抜くことです。
オーバーコートを抜くことで毛質が良くなり、密生したアンダーコートを抜くことで通気性もよくなり皮膚にもよいとされています。
しかし毛を抜くということは皮膚に負担がかかるということです。ストリッピングを行うなら、子犬のうちがいいでしょう。

利点

その1 退色を防げる

ストリッピングをせずにバリカンやハサミを使ったカットだけで毛を切っていると、ミニチュア・シュナウザー本来の硬い毛が生えず細く柔らかい毛質になっていきます。細くなるということは色素もだんだん薄くなり白っぽくなる=退色していくわけです。
ストリッピングにより太く硬いものに生え換わり、より濃い色になることで退色を防ぐことができます。
もちろんストリッピングをしていても年を重ねていけば毛色の変化も現れますが、若い頃から退色してしまう子のほとんどがストリッピングをしていないためです。

その2 硬い毛になることで外傷から身を守る

全身毛で覆われいるわんちゃんは皮膚に怪我をしてもわかりづらく、気づいたときには「こんなところにかさぶた!」なんてこともあります。自然治癒できていれば問題はありませんが、まず傷ができないことに越したことはないですよね。

その3 新陳代謝を促すので皮膚が強くなる

毛を抜くことで毛根を包む組織が傷つきますが、体がそれを修復しようと栄養素や酸素を運搬することで新陳代謝がよくなり健康な皮膚につながります。
バリカンやカットだけだと退色もしていきますが、皮膚に刺激がなく毛穴が細くなることで皮膚上のトラブルにもつながりやすくなります。

欠点

その1 値段が高くやっている場所が少ない

毛を抜くため、抵抗がある飼い主さんが多く、ストリッピングを行う人はあまり多くありません。初めての子は嫌がる子も多く、トリマーさん的にも手間がかかったり普段やる機会がなく慣れていない為ストリッピング自体をやっていないところも多いです。技術と手間がかかるので値段も高くつきます。

その2 完全に毛を抜くので生え揃うまでつるつる

頭から背中にかけてストリッピングを行うので見た目は皮膚丸出しな感じです。
そして一か月ほどしてから、やっと生えた毛をデュファーします。
デュファーとは生えてきた好まれない毛を処理し質の良い毛を残す作業のことで、デュファーをしっかり行わないと美しい被毛にはなりません。きれいに生えそろうまでは時間がかかるため、お散歩のときなどは洋服があるといいでしょう。

このように抜け毛が少ないシュナウザーだからこそ行うストリッピングという作業があります。
しかしそれには時間とお金がかかり、何より正しく行わなければわんちゃん自身に負担がかかることがあるということです。
バリカンやハサミでのカットだけでも特に問題はありませんが、もし興味のある方は独学ではなく、まず信頼できるトリマーさんや獣医さんに相談することをお勧めします。

画像:ミニチュアシュナウザー ソルトとジミィーの響騒曲♪

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