ミニチュア・シュナウザーに多い病気や怪我は?予防策や対処法も解説

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ミニチュア・シュナウザーに多い病気や怪我は?予防策や対処法も解説

  • 2015月03月03日更新
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四角い頭にフサフサのあごひげ、哲学者のような風貌で人気のミニチュア・シュナウザー。

明るくて順応性に優れており、市街地の暮らしでも広いところで走り回る生活でも、幸せに暮らしていくことができます。

忍耐強くて機敏で活発なことや、ミニチュア・シュナウザーの特徴的な姿から、病気や怪我を発見しづらいときがあります。

異変や病気に少しでも早く気づいてあげられるように、ミニチュア・シュナウザーに多い病気や症状、原因や予防法、治療方法などをご紹介します。

レッグペルテス病

レッグ・ペルテス病は、太ももの骨と骨盤が連結している部分の大腿骨への血流が悪く、大腿骨の骨頭が壊死してしまう病気です。

主な症状は、足を引きずる、足に力が入らないなどの跛行です。跛行は、少しずつ悪化していくこともあれば、急に現れる場合もあります。

その他の症状として、食欲の低下、股関節の周囲を痛がったり股関節部分に触れられるのを嫌がる、などが見られます。

10kg未満の小型犬種によく発症し、3ヶ月~1歳に発症します。とくに7ヵ月前後の成長期に多く見られるので注意が必要です。

レッグペルテス病の予防法や治療法

レッグ・ペルテス病は大腿骨頭が壊死してしまう病気ですが、原因は不明です。遺伝の可能性があると言われています。そのため、レッグ・ペルテス病は予防が難しい病気になります。

ミニチュア・シュナウザーは、この病気になりやすい犬種なので、症状が見られる場合は早めに受診しましょう。

レッグ・ペルテス病の治療は、内科的療法などで症状を抑えたり、外科手術をおこないます。

症状が軽い場合は、鎮痛剤の投与をし、大腿骨に負担をかけないよう運動制限をするなどの内科的療法を行います。症状が重い場合は外科手術をおこないます。

内科的治療を選んだ場合でも、病気自体の進行は止まらないため、最終的には外科手術が必要となります。

シュナウザー面皰(めんぽう)

シュナウザー面皰(めんぽう)症候群とは、皮膚から皮脂が分泌して毛穴に詰まってしまう病気です。

人で言うニキビにとても近い症状が現れます。ニキビと言うと顔にできるイメージですが、全身に現れます。

病名に「シュナウザー」と入っているくらい、シュナウザー犬がかかりやすい病気です。

シュナウザー面皰(めんぽう)の予防法や治療法

予防法としては、皮脂を溜め込まないことです。週に1度はシャンプーをするなど、皮膚を清潔にすることが一番有効です。

自宅でシャンプーを行う場合には皮脂が溶けやすいシャンプーや薬用シャンプーを使用するとより効果的です。

また、フードの見直しも大切です。主に高たんぱく低脂質の「チキンを主体」にしたものや、穀物ゼロのグレインフリーのドッグフードを選んでいる飼い主さんが多いです。

この病気は基本的には治療法がなく、病院にいっても抗生剤を服用することのみになります。

すぐに病院に行くことが大切な病気もありますが、ニキビのような症状が出たときは、まず清潔に保ち、食事の見直しをしてみましょう。

若年性白内障

白内障は、レンズの役割をする水晶体が白く濁って見えにくくなったり、見えなくなる状態のことを言います。

白内障の原因は加齢よる白内障が多いのですが、2歳までに発症してしまう白内障を「若年性白内障」と呼びます。

ミニチュアシュナウザーは、他の犬種より若年性白内障になりやすい傾向にあります。若くしておこる白内障は遺伝的素因によるものとされています。

約80犬種に素因があることが知られていますが、ミニチュアシュナウザーもその中の犬種に入っています。

若年性白内障の予防法や治療法

遺伝が関与していると言われているので、予防することは難しいのが現状です。しかし早期に発見し治療を行うことで、進行を遅らせることができます。

治療は一般的に内科的治療が選択されますが、白内障自体を完治させることはできません。手術の場合は視力の回復がみこめますが、人間の白内障のようにはいかず、実施できる病院が限られているなどの問題もあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因を持つ犬に見られるアレルギー性皮膚炎のことです。

花粉、ハウスダスト、カビの胞子などのアレルゲンを吸入や経皮、経口的に摂取し、体内の免疫が過剰に働くことが原因で起こります。また、皮膚のバリア機能が低下していることも原因なります。

主な症状は、激しいかゆみ、ぶつぶつした湿疹や皮膚の赤みなどです。目や口の周り、耳、脇の下、お腹、足の先端など、とくに皮膚の柔らかいところに起きます。

慢性化すると、皮膚があれて湿疹が増え、膿皮症や脂漏性皮膚炎などの二次的な皮膚疾患を引き起こします。皮膚が厚くなったり、皮膚の色が黒ずむこともあります。また、外耳炎や結膜炎などの合併症を引き起こす場合があります。

アトピー性皮膚炎の予防法や治療法

アレルゲンとなっている物質が、食事なのか、生活空間にあるのか、といった理由を探ることが大切です。原因となるアレルゲン物質が見つかった場合は、摂取しないようにしたり、できるだけ避けるようにしましょう。

またシャンプーを定期的におこない、皮膚を清潔にすることが予防になります。

ミニチュア・シュナウザーは、顔の毛が多いため、食べ物やホコリなどが付きやすいので食事後や散歩から帰ってきたときなどは気を配りましょう。

尿道結石

尿道結石は、膀胱などでつくられた結石が尿道に流れ、つまってしまう病気です。

症状としては、結石が尿道をふさいでしまうため、尿の出が悪くなります。そのため1回の尿量が減ったり、尿自体が出なくなることがあります。

何度も排尿姿勢をとるのに、よく見ると尿がほとんど出ていなかったり、出た尿がピンク色や赤色をしているときは血が混ざっています。

結石の種類はいくつかありますがミニチュアシュナウザーは「シュウ酸カルシウム結石」「リン酸カルシウム結石」「ストルバイト結石」が多いです。

尿道結石の予防法や治療法

予防法や治療方法として、水分を多く摂取させるようにします。定期的な排泄をうながして、膀胱の中に細菌が増えないように心がけます。

獣医師の指導のもと処方食を与えたり、ウェットタイプのフードで摂取する水分量を増やすといった対策をします。抗生剤や消炎剤などの投薬治療を行うときもあります。

排泄姿勢をとったときから排泄が終わるまで、普段から量や色などを確認しておくことが大切です。

飼い主の日々の観察と早期対応が重要

ミニチュアシュナウザーに多い病気やその予防や対処法についてをご紹介しました。

この他にも、膵炎、糖尿病、免疫介在性溶血性貧血、肺動脈弁狭窄症、甲状腺機能低下症、胆石症にもなりやすい傾向があります。

飼い主としてできることは、いつもと違う行動や仕草を見たときに、早めに病院に連れて行ってあげることです。

かかりやすい病気を先に把握しておけば、予防につとめたり気づくことも増えます。変化に気がつき病気の発見が早ければ、治療の選択肢が増えたり治る病気もあります。

ミニチュアシュナウザーの容姿は「おじいちゃんみたい。お年寄りみたい。」と言われることが多いですが、本当のおじいちゃん犬、おばあちゃん犬になるまで健康に気を配ってあげましょう。

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