柴犬はとってもキレイ好きで、寝床の近くでおトイレすることを嫌う犬種です。これは大昔からの習性で、寝床の近くでおトイレすると、その匂いで敵にすみかを教えてしまうからです。現代においても柴犬はその習性が残っている子が多く、トイレトレーニングに手を焼くことが多いようです。特に近年は室内での飼育か多くなりました。室内飼育の場合、決められたおトイレで用を足さないと飼い主さんは困ってしまいますよね。今回はそんな柴犬のおトイレ事情と、トイレトレーニングについてです。すでに柴犬を飼っている方はもちろん、これから柴犬をお迎えする方は事前の準備が大切ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
近年の柴犬のおトイレ事情
ひと昔前は、わんちゃんのおトイレは散歩の時にさせる、という認識を持つ方がほとんどだったのではないでしょうか。しかし近年において、道端でトイレをさせるのはマナー違反ではないのか、不快だ、などの声も多く、外でトイレをさせることが問題視されているのです。世の中には犬が苦手な人もいますし、自分の家の前でトイレをされていては誰だって不快に思うはずです。また、おトイレさせた後に排泄物をそのままにしておく人もいるんです。そのようなことが積み重なり、わんちゃんが入れない公園等が増えたりと、制限されてしまうことが増えているのも事実です。柴犬に限らずわんちゃんを飼っている人ひとりひとりがマナーを守り、わんちゃんが苦手な人に不快な思いをさせないような心がけが必要だと思います。それが実現できたとき、わんちゃんが入れるお店なども増え、もっとわんちゃんにとって暮らしやすい社会を作ってあげることに繋がるはずです。
柴犬のおトイレの設置場所
柴犬を飼育する場合は、外飼いであっても室内飼いであっても、トイレの場所は1箇所に決め、必ずそこでおトイレをさせるようにします。遊びの前など、柴犬を寝床から出す時はまず始めにトイレに連れて行き、おトイレさせてから遊ぶようにします。あらかじめトイレを済ませることで、失敗を避けることができます。柴犬を室内飼いする場合、おトイレは寝床から少し離れているところに設置するのが望ましいと言われています。廊下や洗面脱衣所などにスペースがあれば、そこにサークルをひとつ設置し、トイレシーツを敷き詰めておくと良いでしょう。
柴犬のトイレトレーニング
柴犬がスムーズにトイレで用を足せるように、飼い主さんが掛け声をかけてあげるのも良いでしょう。柴犬がおしっこをしている時、「トイレ、トイレ」などの掛け声をかけてあげます。これを繰り返すことで、掛け声をかけると柴犬がおしっこをするようになります。うんちのときも同様です。また、掛け声は統一する必要がありますので、あらかじめ家族のあいだで決めておきましょう。その際、掛け声は誰に聞かれても恥ずかしくなく、不快に思わせないものにしましょう。「おしっこ、おしっこ」「うんち、うんち」などは避け、「トイレ、トイレ」「ワン・ツー、ワン・ツー」などが良いでしょう。
また、柴犬がトイレを覚えるまで、失敗してしまうこともあると思います。その時は叱りすぎるのはやめてください。おトイレすることを嫌がり、我慢したり、こっそり隠れてしたりと、さらなる問題に発展する恐れがあるからです。柴犬と遊んでいる最中はこまめにトイレに連れて行くようにし、なるべく失敗させないよう心がけることが大切です。
柴犬の散歩中におトイレさせない
先に述べたよう、極力お散歩中のおトイレは避けましょう。避けるためのポイントとしては、
柴犬がトイレをしてからお散歩に行く
です。柴犬がすぐにおトイレしなくても、するまで待ちます。距離を置いて遠くから様子を見守ってあげてください。そして愛犬がおトイレできたらたくさん褒めてあげ、いざお散歩に連れて行きましょう!
また、匂いかぎをさせないのもポイントです。電柱や草むらの近くを通らない、もし匂いかぎ始めたら、リードを軽く引っ張り、こちらに注意をひきつけましょう。名前を呼んでこちらを振り向かせ、目と目が合ったら褒めてあげるのも効果的です。
もし柴犬が散歩中におトイレしてしまったら
注意していても我慢できず、思わずおもらししてしまうことがあるかもしれません。万が一に備えて、お散歩には必ず、ビニール袋、ペットシーツ、ちり紙、新聞紙、お水を持ち歩きましょう。柴犬がおしっこをしてしまったら、ペットシーツで吸収し、多めに水をかけて流します。柴犬がうんちをしてしまったら、ちり紙で取り必ず持ち帰ります。柴犬がうんちをしそうなポーズを取ったら、あらかじめペットシーツや新聞紙を地面に敷き、うんちが地面に触れないようにするのがベストです!
photo by 柴犬のレモン…[小春]日和のお散歩三昧