中国原産種であるペキニーズは、チベットのラサ・アプソが祖先犬とされています。チベットのラマ教教主であるダライ・ラマによって歴代の中国皇帝へ献上されていた犬種で、中国宮廷内にて寵愛されていたペキニーズは、1860年のアヘン戦争時にイギリス軍がヨーロッパへと持ち帰り、王侯貴族などの一部に限られて繁殖が続けられました。
1893年に欧州ドッグショーに出陳されて人気を集め、現在の繁殖拡大へと至っています。非常に長い被毛で全身を覆い、マイペースにゆったりと歩くその姿により、多くの飼育家を魅了しています。
落ち着きがあり貫禄のある性格で、ライオンのような威厳を感じさせます。幅広い毛色もペキニーズの大きな魅力で、その長い被毛をゆらりゆらりと流しながら歩く姿から、年代問わず多くのファンがいる人気の犬種です。