ヨークシャー・テリアの原産国は?ヨーキーの歴史や名前の由来

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ヨークシャー・テリアの原産国は?ヨーキーの歴史や名前の由来

  • 2021月07月16日更新
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愛らしい表情と知的で優雅な動き、長くてツヤのある美しい被毛をまとったヨークシャー・テリア。
テリアらしい均整のとれた体型と、気品がただよう堂々とした姿で人気の犬種です。

「ヨーキー」の愛称で親しまれているヨークシャー・テリアの原産国や、名前の由来などの歴史をご紹介します。

ヨークシャー・テリアの原産国はイギリス

ヨークシャー・テリア(YORKSHIRE TERRIER) はイギリスが原産国です。イギリスの北部にあるヨークシャー地方が生まれと言われています。

ヨークシャー地方ってどんな場所?

日本人が使う「イギリス」とは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国からできており、正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国イングランド」と呼びます。

ヨークシャー・テリアが育ったヨークシャー地方はイングランドになります。

寒冷で湿潤なイングランドのイメージですが、どちらかというとヨークシャー地方は高温で乾燥しています。

西からの湿った風がペナイン山脈にあたり、山脈の西部や中央部でたくさんの雨を降らせます。その後、高温の下降気流となって東部にあるヨークシャー地方(ヨーク地方)へ降りてくるからです。

ヨークシャー・テリアの名前の由来は?

ヨークシャー地方のウェスト・ランディングの、毛織物工場で働く人が生みの親という説があり、この地方の名前からつけられました。「ヨークシャー地方のテリア」という意味になります。

1862年には一度「ブロークン・ヘアード・スコッチ・オア・ヨークシャー・テリア」と命名されましたが、1870年に短縮されて現在の犬種名になりました。

ヨークシャー・テリアの最初の目的や役割

ヨークシャ地方は、昔から石炭などの鉱産資源で知られていました。そこで働く労働者にとって、炭鉱を荒らすネズミを捕らえるためにヨークシャー・テリアが必要だったとされています。

小型で小回りの利き、気性の荒いテリアを掛け合わせて「ネズミ駆除のためのワーキング・テリア」として誕生したそうです。

優雅で可愛い現在のヨークシャー・テリアをみると、このような目的のために作られたことに驚きです。

ヨークシャーテリアの歴史

ヨークシャーテリアは、19世紀にスコットランドにいるテリアを主体に、いろいろな犬種を交配する形で誕生しました。

交配にに用いられた犬種は、ブラック&タン・イングリッシュ・テリア、スカイ・テリア、クライスデール・テリアといわれています。

クライスデール・テリアは絶滅犬のため、現在見ることはできませんが、スカイ・テリアを華やかにするためだといわれています。スカイ・テリアは硬い被毛だったので、クライスデール・テリアのシルクのようなしなやかさを持つ被毛を交配しました。

他にも、ダンディ・ディモント・テリア、エアデール・テリアとも共通の祖先がいるといわれています。

さらに小さくするために、マルチーズとの交配も行われたとされています。ヨークシャー・テリアは、産まれたばかりの仔犬のときには、胸や足先に白毛が入ることがあります。いくつかの犬種が交配されていますが、マルチーズ以外に白くて小さい犬種はいません。マルチーズの血が仔犬時に出ていることがうかがえます。

いろいろな交配により、現在のようなコンパクトでシルキーな毛質のヨークシャー・テリアとなり、1861年にイギリスのドッグショーに初出展され、1870年に犬種名が承認されました。1882年にはイギリスケネルクラブ公認の犬種に認められました。

「動く宝石」と呼ばれるヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアの特徴は、絹のような艶やかな直毛の被毛です。動く宝石と称される美しいロングヘアーを持ちます。

初期のヨークシャー・テリアは、今よりも大型でした。選択交配によって小型化され、当初は市民に飼育されていたヨークシャー・テリアですが、扱いやすいサイズと被毛の美しさが上流階級で好まれ、愛玩犬として人気になりました。

綺麗な犬に魅せられた愛好家により、アクセサリー的な抱き犬(マフといわれる手袋の代わり)として、貴族や富裕層のご婦人たちのペットとして大流行しました。

ヨークシャー・テリアが日本に来たのはいつ頃?

日本にヨークシャー・テリアが入ってきたのは、1950年代、第2次世界大戦後と言われています。もっと前から日本で飼育されていたという説もありますが、戦後の高度成長期に愛玩犬として有名になったため、一般的に目にするようになったのが第二次世界大戦後なのかもしれません。

熱心な愛好家によって日本でも「飼いたい犬ランキングトップ10」に入る犬種として、幅広く愛される犬種になりました。

頭頂部の長い被毛も特徴的で、眼にかからないように結んであげる飼い主さんも多く、日本ではリボンをつけている姿も多く見られます。おしゃれな姿は、ヨークシャー・テリアの優雅さをさらに演出しています。

歴史を知ってヨーキーとの仲を深めよう

「動く宝石」といわれ、優雅で気品のあるヨークシャー・テリア。サラサラで艶やかな毛が自慢のヨークシャー・テリアは、世界各国のセレブたちにも愛され続けています。

人間のロングヘヤーの子供のように、ブラッシングしたり、リボンをつけたり、一緒におしゃれを楽しめるのもヨークシャー・テリアの魅力の1つです。

ヨークシャー・テリアは、体は小さくおっとりとしたように見えますが、もともとは狩猟犬として活躍していたテリアです。元気いっぱいで頑固な一面も持っています。

ヨークシャー・テリアをお迎えするときは、歴史も知り性格を理解しておくことも忘れないようにしましょう。

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