パピヨンが気をつけたい病気・怪我まとめ!対処法や予防法も解説

  • S20x20 petmadoペットの窓口編集部

パピヨンが気をつけたい病気・怪我まとめ!対処法や予防法も解説

  • 2015月04月10日更新
  • 2251view
S669x446 papillon 274183 1280

パピヨンを飼いたいと思っている人や飼っている人は、愛犬の病気や怪我のことが気になりませんか?

パピヨンは遺伝性疾患が少ないと言われていますが、それでも小型犬ならではの病気や怪我に気を付けなければなりません。

この記事ではパピヨンがかかりやすい病気や怪我について、原因や症状、予防法をご紹介します。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨は膝のお皿のことで、膝蓋骨脱臼はその膝のお皿がずれる病気です。外からの強いい衝撃によって起こることが多いのですが、パピヨンの場合は先天的に発症することがあります。

軽症の場合は無症状のまま治りますが、重症の場合は骨が変形して歩くことが困難になることもあります。

膝蓋骨脱臼の予防法

膝のお皿が外れることで発症する病気なので、膝への負担が軽くなるような生活をすることが予防につながります。肥満にさせない食事管理や運動管理がポイントです。

また、フローリングなど滑りやすい生活環境の改善も重要なポイントになります。発症すれば足を引きずるなどかばって歩くようになります。軽度であれば治る場合もあるので、早期発見が大切です。

眼瞼内反(がんけんないはん)

眼瞼内反症とは逆さまつ毛のことです。まぶたの縁が目の方向に曲がり、まつげが眼球に当たって角膜が炎症を起こします。

角膜が刺激されるので、涙が異常に出たりしきりにかゆがったりするようになります。軽度の場合は内科的治療で治りますが、重度の場合は外科的手術が必要です。

眼瞼内反の予防法

眼瞼内反の発症は先天的な場合と加齢による場合が多いようです。

先天性の場合は1歳くらいまでに発症することが多いとされています。そのため、1歳までに診察を受けて、早期発見・早期治療を心がけましょう。

後天的な場合は、かゆみがでるためしきりに目を気にするしぐさをします。早期発見すれば軽症のままで完治します。

白内障

白内障は目の水晶体が白く濁り視力が低下する病気です。一度発症すると進行性で最終的には失明することもあります。

加齢によって発症することが多いのですが、糖尿病など別の病気が原因で発症することもあります。物にぶつかる、少しの段差につまずくなどの変化があれば白内障を疑ってください。

白内障の予防法

白内障の有効な予防法は見つかっていません。そのため、日常的なスキンシップによって愛犬の行動変化をチェックすることが大切です。

また、糖尿病が引き金になることもあります。糖尿病の予防が期待できるグレインフリーの食材を使用したドッグフードを選ぶことでも白内障を起こしにくくできます。

進行性網膜萎縮

進行性網膜萎縮は網膜がだんだんとちぢんでいき、やがて視力がなくなる病気です。少しずつゆっくりと光を感知できなくなります。長い場合は数年かけて進行することもあり、飼い主には気づきにくい病気です。

最初は暗いところで見えない程度ですが、進行すると明るいところでも見えにくくなります。

進行性網膜萎縮の予防法

進行性網膜萎縮は遺伝性の病気のため、まだ予防法がないのが現状です。また、有効な治療法も確立しておらず、できることは進行を少しでも遅らせることだけです。

発症した場合は、二次的な怪我を予防してあげましょう。余計な物は置かない、段差をなくすなど、飼育環境をシンプルにする工夫をしてください。

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎はアレルゲン物質に触れることによって引き起こされる皮膚炎です。湿疹や炎症を起こしかゆみを伴い、重症化すると脱毛することもあります。

もともとアレルギー体質の子が発症しやすく、その原因はさまざまです。ハウスダストやカビ、ノミやダニが原因で発症することでも知られています。

アレルギー性皮膚炎の予防法

アレルギー性皮膚炎の予防は、アレルゲンを近づけないことで効果が期待できます。飼育空間を清潔にして、ノミやダニを駆除します。散歩中は草むらに近づけないこともダニから遠ざけることになります。

また、アレルゲン食材が含まれていないドッグフードを選ぶことも予防法として有効です。

黒色毛包発育不全

黒色毛包発育不全は白と黒の被毛を持つ犬に発症する病気で、黒の部分の被毛が発達しません。

黒の被毛が抜けたり折れて短くなったり症状はさまざまです。黒以外の白や茶色の被毛には症状が出ないのがこの病気の特徴です。外部の刺激を受けやすい顔や肘、かかと、足先などに多く見られます。

黒色毛包発育不全の予防法

黒色毛包発育不全の有効な予防法は見つかっていません。現状では、皮膚を清潔に保つことが予防につながると言えます。

また、外部からの物理的な刺激が原因になっていることもあるので、過度のシャンプーやグルーミングは避けたほうがいいでしょう。

骨折

小型犬で足の骨が細いパピヨンは、骨折が多いと言われています。活発で遊び好きでピョンピョンとよく飛び跳ねるパピヨンは、前足の足首から肘にかけての骨折が多いとされています。

足を引きずりながら歩いたり、触ったときに痛がったりするときは骨折の可能性があります。

骨折の予防法

骨折の予防は、外部から大きな力が働いて起きるので、過剰な飛び跳ねや高いところからの飛び降りなどを注意するだけでも大きな予防効果があります。

また、関節をケアするため、グルコサミンやコンドロイチンなど関節サポート成分が配合されているドッグフードを選ぶのも効果的です。

胃腸炎

胃腸炎は、異物や細菌が胃に入り込み炎症を起こす病気です。誤飲や感染症、ストレスなど原因はさまざまです。

見つけにくい病気ですが食欲不振や下痢、嘔吐の症状があります。急性胃腸炎の場合でも放置すると慢性化することがあります。

パピヨンでは出血性胃腸炎の発症も多くみられます。血液の混じった下痢や嘔吐の症状があります。

胃腸炎の予防法

胃腸炎の予防には、食事管理が効果的です。胃腸の弱い子には、消化の良い原料やグレインフリーのドッグフードを与えるのが良いでしょう。

また、腐敗したものを食べさせないためにも、食後は食べ残しがあってもすべて片付けましょう。室内に誤飲しそうなものを置かないのも予防法として効果があります。

愛犬を病気や怪我から守ろう!

蝶のような可愛い耳と美しい被毛が特徴のパピヨンといつまでも健康で過ごすためにも、愛犬の病気や怪我には気をつけたいですね。

遺伝性や先天性の病気は予防のしようがありませんが、育てる環境や食事など育て方によって予防できることもたくさんあります。

この記事を参考にして、病気の早期発見と予防で愛犬を守ってあげてください。

ペットの窓口アニーマガジンを読もう!

関連する記事

この記事に関連する子犬

この記事に関連するキーワード

アクセスランキング人気のあった記事まとめ