【村田祐子ブリーダー監修】パピヨンの基礎知識Q&A

  • S20x20 petmadoペットの窓口編集部

【村田祐子ブリーダー監修】パピヨンの基礎知識Q&A

  • 2015月11月26日更新
  • 3966view
S669x446 32

パピヨンと一緒に暮らし始めたら、もうパピヨンのいない生活なんて考えられなくなります。パピヨンは家族のムードメーカーになってくれるので、笑顔に満ちた楽しい日々を送れること間違いありませんよ。

Qパピヨンの名前の由来は?

パピヨンにとって一番の特長ともいえるのが耳。フサフサの飾り毛で覆われたたち耳は、蝶に見えませんか?そうです、パピヨンとはフランス語で「蝶」という意味を持ちます。中には耳の垂れたタイプもあり、「蝶」に対して「蛾」の意味を持つファレーヌと呼ばれるのです。

Qパピヨンはどこの国の犬?

パピヨンの名前の由来がフランス語であることからわかるように、通説ではフランス発祥であると言われています。ただしパピヨンの先祖であるスパニエルは「スペインの犬」という意味があり、さらにはベルギーでも「わが国こそパピヨンの母国だ」と主張しています。正確な出身地については、いまだはっきりとわかっていないのです。

Qパピヨンの性格は?

パピヨンは優雅で気品ある見た目を持つことから、繊細なイメージを持つ方も多いと思います。しかしパピヨンは鳥猟犬として活躍したスパニエル種の血を引いているので、とても活発で俊敏なんです。好奇心旺盛で、楽しいことが大好き。いつもおもしろいことはないかな~と部屋中を探検しているような性格の持ち主です。かといって、落ち着きがなかったり、頑固者ということはありません。明るくて愛想がよく、誰とでも仲良くなることができます。

Qすぐに懐いてくれますか?

同じパピヨンでも性格には個性も現れるのでシャイな子もいますが、おおむねパピヨンは人間が大好きでコミュニケーション能力が高いので、すぐに懐いてくれるでしょう。パピヨンはいつも飼い主さんのそばにいることを幸せとする犬種です。そのため留守がちな家庭よりも、常に家族の誰かがいる環境の方が適しています。

Q繊細そうに見えるけど健康面は大丈夫?

心配は無用です。パピヨンは小型犬の中で1、2を争うほど体が丈夫です。病気知らずで、適応能力が高いので、あまり神経質になる必要はありません。パピヨンは健康で長寿、手のかからない良い子なのです。

Qパピヨンの飼育にはどれくらいの費用がかかる?

家族がひとり増えるのですから、必要経費が増えるのは当たり前なことです。最初は子犬の購入代金の他、生活用品を揃えたり、病院でのワクチン接種などが必要となります。それ以降はドッグフード代、トイレシーツやシャンプーなどの消耗品が必要となるので、最低でもひと月5000円はみておいてください。また、生き物ですから「突然の出費」に備えてある程度の貯蓄があると安心です。

Q食事量はどれくらい?

基本的にはドッグフードのパッケージに記された量に従いますが、消費カロリーには個体差があります。子犬の時期は食べ方を観察し、ガツガツとあっという間に平らげ、まだ欲しそうにしているのであれば、少し増やしてあげましょう。

Qどんな環境が理想的?

パピヨンは比較的どんな生活環境でも適応できる犬種ですが、ひとつだけ言えることは、人間との関わりの中で育っていく犬だということです。屋外飼育はもとより、誰もいない部屋で孤独に過ごす犬は実に不幸です。必ず家族の一員として認め、常に家族の声が届く環境を与えてあげてください。

Qトリミングは必要?

パピヨンは自然な状態が好まれる犬種なので、体のカットは必要ありません。ただし足裏の肉球からはみ出している毛や肛門まわりの毛など、伸びていると生活に支障の出る被毛はカットが必要です。

Qシャンプーの頻度は?

基本的にシャンプーは体が汚れ、においが出てきたら行います。月1、2回が目安ですが、季節や状況によって変わります。乾燥しがちな冬場は洗いすぎは皮膚や被毛へダメージを与えますし、梅雨の時期は被毛がべたつきやすいので月2回程度でもよいでしょう。

Qスキンシップの取り方は?

パピヨンの子犬をお迎えしてすぐは、かまい過ぎないように心掛けましょう。初日から部屋中を探検する子もいれば、不安そうに飼い主から離れない子もいると思います。どちらにしてもあまり神経質になる必要はなく、そっと見守ってあげることが大切になります。子犬が起きている時は優しく触れたり、抱き上げても構いません。ただしいきなり背後から抱き上げるのではなく、同じ目線の高さで接してあげるようにします。子犬の時期はまだ骨格が出来上がっていないので、抱き上げるときは、前足の後ろとお尻の下をしっかりと支えて抱き上げるようにします。

Q運動量はどれくらい?

パピヨンは運動が大好きですが、生後6~7ヵ月齢までは10分程度のお散歩で十分です。骨格がしっかりし、スタミナがついてきたら、1日2回、1回20~30分のお散歩が目安となります。

Q散歩に適した時間帯は?

神経質に時間を気にしてお散歩に連れて行く必要はありません。季節に応じて、夏場は暑さの和らいだ時間帯、冬場は昼間のぽかぽかした時間帯にお散歩をさせるのが良いでしょう。

Qしつけは最初が肝心?

パピヨンは非常に頭が良く賢い犬種です。その為飲み込みが早く、覚えが良いです。しかし、だからこそ飼い主さんはパピヨンを甘やかしすぎず、主人らしく接することが重要です。一度でもパピヨンに、自分の方が上だ、と認識されてしまうと、従わせることが難しくなることがあります。パピヨンが子犬のうちから家族の順位をはっきりとさせ、きちんとしつけることが大切です。

Q上手にしつけるコツは?

パピヨンは遊び好きで人間好きです。その性質を生かして、叱るよりは褒めて伸ばすしつけを意識しておこないましょう。上手にできたときは、これでもかというほど大げさに褒めてあげましょう。

【監修】村田祐子
1984年、ヨーロッパで気品に満ちあふれたエレガントなパピヨンに出会い、魅せられ、共に過ごす。 世界的トップブリーダーであるスウェーデン のミセスS,ロースと、英国のジャッジでもあるミセスK,スチュアートから指導を受けながら、ブリーディングを始め現在に至る。パビヨン発展へ の尽力から、1999年、JKC50周年記念繁殖功労賞を受賞。その他、JKC Breeding Award 2007 3部門受賞をはじめ、Outstanding Breeder(優良作出ブリーダー)、Outstanding Sire(優良作出種牡)Outstanding Dam(優良犬作出台牝)、JKC Breeding Award 2008、Outstanding Breeder(優良作出ブリーダー)など多数受賞。

販売中の村田祐子ブリーダーの子犬をチェック 

ペットの窓口アニーマガジンを読もう!

関連する記事

この記事に関連する子犬

この記事に関連するキーワード

アクセスランキング人気のあった記事まとめ