ジャパンケネルクラブの登録数の多さでは、ポメラニアンは常に5番目以内に入っており、柴犬やフレンチブルドッグより人気の高い犬種です。
今回は日本で人気の高いポメラニアンの性格を、オスとメスの違いやしつける際に注意することもあわせてお伝えします。
ポメラニアンの性格
まずはポメラニアンの一般的な性格を3つにわけてご紹介します。
ポメラニアンは活発で遊び好き
ポメラニアンの性格の一つとして活発で好奇心旺盛なことがあげられます。活発であることからポメラニアンは運動好きとしても知られており、飼う時は毎日の散歩が欠かせません。
警戒心が強く吠えやすい
ポメラニアンのルーツは牧羊犬のジャーマン・スピッツと言われ、放牧している羊の群れの誘導や見張りをする役割があります。
羊は時に狼に狙われることもあるため、牧羊犬をルーツに持つポメラニアンは警戒心が強く吠えやすいのが特徴です。興奮した時や警戒している時は特に吠えやすいでしょう。
賢く忠誠心がある犬
前述の通り、ポメラニアンは牧羊犬や番犬としての性質を持つため、とても賢く忠誠心があると言われています。
小さい体でも大きな相手に立ち向かう姿は、まさに飼い主を守ろうとする忠誠心と勇敢さの表れです。
オスとメスでの性格の違い
ポメラニアンにもオスとメスで性格の違いはあるのでしょうか。
オスの性格
人間もそうですが、オスのポメラニアンもテストステロンというホルモンが多く分泌されます。そのためメスよりも攻撃性が高くなり、警戒心が強くなる傾向があります。
しかし、同時に実直で素直ですから、しっかりしつけをすればそこまで心配をする必要なないでしょう。
メスの性格
一方メスのポメラニアンはオスに比べて甘え上手で賢いと言われています。状況に応じて行動を変える柔軟さは頭の良さを示しており、家族の中で上手く立ちまわる様子は高いコミュニケーション能力を表しています。
はじめてポメラニアンを飼う人にとっては、メスの方がしつけがしやすい傾向にあり、飼いやすいと言われています。
しつける際に飼い主が注意すること
ポメラニアンの性格上、飼う上でいくつかの注意点があります。
ポメラニアンは褒めて伸ばす
ポメラニアンのしつけの基本として、とにかく褒めて伸ばすことが大切です。
ポメラニアンは賢く忠誠心があるので、飼い主の言うことを理解しようとします。そのため成功する度に褒められると、次も褒められたいと思うためしつけが早いです。
例えば子犬の時はトイレトレーニングが必要です。警戒心が強いため、不安を感じたり大きな音を聞くとストレスで粗相をしたり、無駄吠えが多くなるかもしれません。そのためポメラニアンのストレスを減らすためにも、トイレに成功した時はしっかり褒めてあげましょう。
運動好きなのでよく遊ばせよう
ポメラニアンの性格の部分でお伝えしましたが、ポメラニアンは活発で運動好きです。実際に飼う時はたくさん運動をさせましょう。
目安としては朝と夕の2回、1回10~15分が目安とされています。もちろん室内で飼われている場合、室内で遊ぶこともできます。
ただし、骨や関節が強い犬種ではないので、激しい運動には注意が必要です。
被毛のお手入れをし美しく
ポメラニアンの特徴として毛量が多いことも有名です。触れるとふさふさするポメラニアンはとてもチャーミングですが、実際に飼う場合は被毛のお手入れが欠かせません。
犬の被毛は皮膚を保護する役割のオーバーコート(上毛)と、体温を調節するアンダーコート(下毛)の2種類があります。オーバーコートだけを持つシングルコートの犬種は1年を通して徐々に被毛が生え変わりますが、2種類の被毛があるダブルコートの犬種は春と秋の年に2回、換毛期と呼ばれる被毛の生え変わる時期があります。
ポメラニアンはダブルコートの犬種で換毛期がありますから、春と秋は抜け毛が増えます。ポメラニアンの綺麗な被毛を保つため、換毛期はもちろん日頃からブラッシングをしてお手入をしましょう。
夏場は被毛をカットすると体温が上がりすぎるのを防げます。獣医さんやトリマーさんと相談の上でカットしてもらうのもいいかもしれません。
ポメラニアンは性格が悪い?飼いやすい?飼いにくい?
ポメラニアンは賢く忠誠心があるため、比較的飼いやすいと言われています。またメスの方がオスに比べて警戒心が低い傾向があり、はじめてポメラニアンを飼う方は特にメスがおすすめです。
ポメラニアンのルーツも理解してしつけよう
ポメラニアンは牧羊犬としてのルーツを持つため吠えやすいですが、持ち前の賢さから褒めて伸ばせば比較的しつけはしやすいです。
実際に飼う際は褒める、運動をする、被毛のお手入れをするという三点に気を付けて飼いましょう。