パピヨンの 平均寿命は12~15歳といわれています。小型犬であるパピヨンは、人間の4倍もの速さで歳を取るのです。ですので、きちんと健康状態を把握しておくことが大切です。好奇心があり、人間が大好きでフレンドリーなパピヨンと少しでも長く一緒に暮らす為にも、定期的に獣医さんに診てもらい、健康状態についてしっかり把握しましょう!
健康診断で何がわかるの?
■問診・視診・触診・聴診
体の痛みやしこりなどの異常、心拍数、内臓の状態などがわかります。
問診で普段の様子を詳しく聞き、病気の可能性がないか推測します。視診や触診では、体にしこりや痛みがないか全身をチェックします。また聴診器を使って心臓の働きに異常がないかなどを調べます。
■尿・便の検査
尿路感染症や糖尿病、寄生虫の有無などがわかります。
尿の検査では、腎臓や膀胱、前立腺に異常がないか、また糖尿病の可能性の有無などがわかります。便の検査では、寄生虫がいないかなどチェックします。
■レントゲン検査・エコー検査
骨や関節の異常、内臓の様子などがわかります。
レントゲン検査では、骨や関節の異常、内臓の状態や肥大・腫瘍などの異常がわかります。エコー検査では、内臓の働きや腫瘍の有無などを詳しく調べます。
■血液検査
肝機能や腎臓・膵臓の異常、栄養状態などがわかります。
血液中の酵素や白血球、赤血球の数を調べます。その結果によって、肝臓や腎臓などの働きや心機能のほか、栄養状態、貧血の有無、感染症など様々なことをチェックします。
健康診断はいつ受ければいい?
■パピヨンの子犬を飼い始めたら
パピヨンの子犬を飼い始めたら、まずは動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。発育状態や生まれつきの異常はないか、また寄生虫か感染症に感染していないかなど、調べてもらうといいでしょう。
■1歳を過ぎたら、毎年受けることをおすすめします
冒頭で述べたとおり、一般的に犬は1年で4歳ぐらい歳をとっていきます。それだけ成長や老化のスピードが速いので、「がん」などにかかると、その進行もとても速くなります。
ですので1歳を過ぎたら年1回の健康診断をおすすめします。高齢期に入ったら獣医さんに相談のうえ、年2回に増やすことも考えてみるとよいでしょう。
■フィラリア予防の開始前に合わせて、春の受診がおすすめ
フィラリア予防は、地域によって異なりますが、蚊が活発を開始する時期に合わせて実施するのが一般的。春(3月以降)に健康診断を受ければ、フィラリア予防の前に必要なフィラリア感染のチェックを兼ねることができるのでおすすめです。もし、フィラリア感染している愛犬に予防薬を与えると、体内にいるフィラリアが一気に死滅して強いアレルギーショックを起こし、最悪の場合は死亡してしまう危険性があるのです。
参照:株式会社モノリス
画像:photo by veyan1977