まだまだ寒い日が続きますが、この時期のパピヨンのお手入れとは?
寒い日々を快適に過ごす為、知っておくと便利なポイントとは?
おさえておきたいお手入れ方法や、この時期のマル秘テクニックをご紹介します!
冬の「静電気対策」
静電気を防ぐには、空気と毛の摩擦を防ぐことが大切
空気が乾燥する冬など、飼い主さんを困らせるのが愛犬の毛から出る静電気。愛犬の体に触ろうとして思わず「ばちっ!」となり、びっくりした飼い主さんも多いのではないでしょうか。とくにパピヨンは綺麗な長い毛をしているので、静電気によって毛が絡まり、毛玉の原因にもなります。愛犬の毛と乾燥した空気が摩擦を起こすことで、静電気が発生してしまいます。静電気を防ぐには、つまりこの摩擦を起こさないことが大切です。市販の静電気防止スプレーや保湿剤、リンスなどを上手に使って、愛犬の毛の静電気を防いであげましょう。
また、アクリルやポリエステルなど化学繊維の洋服は、犬の毛との組み合わせから静電気が起こりやすいのが特徴です。ウールやコットンなど。天然素材の洋服を着せると良いでしょう。
スプレーの手順
① 愛犬にあった静電気防止スプレーを用意する
ペットショップなどでペット専用のものが販売されています
② 犬の全身にスプレーをかける
30cmほど離して噴射し、犬が怖がらないように背後からかける
③ 頭部にかける際は、犬の両目を片手で押さえて、目に入るのを防ぐ
④ スプレーを全身になじませる
スプレー後はブラッシングをおこない、なじませる
裏ワザ拝見!
■洋服に直接スプレーをする
洋服を裏返して、全体にサッと吹きかける
■霧吹きで水をかける
静電気防止スプレーを使わなくても、霧吹きなどで犬の体をサッと湿らせるだけでも、静電気をある程度防止することが可能。他にもシャンプー後にリンスをしたり、ベビーオイルや保湿剤を使うのも効果的!
パピヨンの冬の「ブラッシング」
冬のブラッシングは保湿効果を高める意味も
冬のブラッシングは毛並を整えたり、毛に絡まったゴミやホコリを取ることが前提ですが、犬の血行を良くするマッサージの効果もあります。ブラシを使い皮膚を適度に刺激することで、血行をよくして体の新陳代謝を高めるのです。血行が悪く、新陳代謝が低下しやすい冬の時期は、特におススメです。また、ブラッシングによって毛と毛の間に空気を取り入れることで、体の保湿効果を高めることができます。ブラッシングは1日2~3回、皮膚などを傷つけなければ、多ければ多いほど効果的でしょう。
パピヨンのブラッシング手順
① スリッカーで毛玉を取る
毛足の長い部分からゴミを浮かせるようにかけていく。ブラシの先が鋭いので、皮膚を引っ掻かないように要注意!
② 目の粗いブラシで、毛並を整える
毛並に沿って、全身にまんべんなくブラッシング
首の下の毛なども忘れずにブラッシングしましょう
裏ワザ拝見!
■仕上げに絨毛ブラシ
ブラッシングの最後に、ブタ毛などでできた獣毛ブラシで仕上げをしましょう。全身の血行をよくするためにやや力を入れても大丈夫です。
パピヨンの冬の「シャンプー」
冬場はシャンプーの回数を減らしてもOK
一般的にシャンプーの回数は2、3週間に一回が理想です。しかし犬の体が汚れにくい冬などは、この回数を減らしても大丈夫でしょう。冬場の毎日のお手入れは、ブラッシングをして体に付着したホコリなどを取ったり、蒸したタオルで皮膚や被毛を拭いてあげることで十分に対応できます。
逆にシャンプーをしすぎると、必要な油分まで落とし、肌荒れなどの原因となるので要注意です。
裏ワザ拝見!
■あったかい蒸しタオルで体を拭く
① タオルをしっかりと絞る
タオルを湯につけ、ギュッと絞る。タオルに水気が残らないようにしっかりと固く絞りましょう
② 毛の汚れをタオルで落としていく
蒸しタオルを使い、全身をふいていく。首筋や脇の下なども忘れずに拭きましょう。
③ 乾いたタオルで水気をしっかり取る
パピヨンの長い毛は、体に水分が残ると、後で毛玉や体から悪臭が発生することもあるので、きちんと水気を取ることが大切です
パピヨンの冬の「足のお手入れ」
汚れを落とすだけではなく、足の保湿にも気をつかおう
散歩から帰ってきた後におこなう、足の汚れ落とし。寒くて道路が冷たいこの時期は、ただ足を拭くだけではなく、肉球の保護にも気を配ってあげたいところ。冷たい道路を歩くことで肉球が固くなり、ひび割れなどを起こす可能性もあります。冬には血行が悪くなり、ときに耳や足先が軽い凍傷になる犬もいます。全身のマッサージをして新陳代謝を高めたり、また血行をよくする塗り薬なども販売されているので、試してみるのもよいでしょう。
裏ワザ拝見!
① お湯で犬の足の汚れを落とす
散歩から帰ってきたら、まずは犬の足をお湯につけて、しっかりと汚れを落とす。お湯は熱すぎず、ぬるすぎずの適温で。散歩によって冷えた足を温める効果もあります。
② タオルでよく拭いてあげる
乾いたタオルなどを使い、足をよく拭いてあげる。指と指の間など、細かい部分についた水分もしっかりとふき取りましょう。
③ クリームを肉球に塗っていく
ワックスやクリームは塗り過ぎないよう、人先指の先程度の量を取り出す。薄くのばし、すり込むようにして塗っていく。
④ 肉球の隙間にも塗ってあげよう
肉球を軽く開き、その隙間にもしっかりとぬりこみましょう。
画像:photo by eo