プードル人気のひとつには、その性質のすばらしさがあります。もともとプードルはサーカス犬として活躍してきました。訓練性の高さや飼い主の指示に従う素直さ、観客の前でも堂々としたふるまい。利口でコミュニケーションも取りやすく、心を通わせ絆を深めながらいつしかかけがえのないパートナーに成長してくれます。また、人見知りをしにくい性格でその他の子犬とも犬種を問わず仲良くするができます。多頭飼いもしやすい犬種といえます。
プードルは何といっても美しい被毛が魅力です。くるくるとソフトな巻き毛の下にはスタイリッシュなボディが潜んでいます。コートカラー(毛色)は10種類以上ととてもバラエティに富んでいます。ブリーディングを重ねながら濃淡のカラーが生まれてきました。現在、最も人気がある毛色がレッドです。また、ホワイトとブラック以外は、成長途中で色が薄くなります。その変化を楽しめるのもプードルを飼う醍醐味といえます。
最近は、トイプードルの中でも、小柄な子をほしがる人が増えています。しかし、あまり小さいと骨格がきゃしゃ華箸だったり、水頭症や内臓疾患、低血糖を起こしやすいなど、健全性に問題が出る恐れが高くなります。最近よく聞くタイニー・プードルやティーカップ・プードルは、トイプードルの極小サイズを指す俗称で、正式な犬種名ではありませんので注意が必要です。
ここ最近、手足が短いドワーフタイプのトイプードルが注目されています。短い手足を懸命に動かして走りまわる姿は、とても可愛らしいものです。正式にはドワーフィズムと呼ばれ、ドッグショーでは失格になります。あまりにも手足が短すぎる場合は、成長過程や健康面においてリスクが伴うことがあります。健康面に問題がない程度なのか、自分の目で確かめ、ブリーダーさんに確認しておくことが望ましいです。