自分のボーダーコリーに対するしつけ方を見直してみよう
おうちのボーダーコリーに対するしつけ方…みなさんはどうでしょうか?
しつけ方は家庭によって異なると思われますが、叱ってばかりのしつけ方はしていませんか?
実は、叱り続けるしつけ方は案外わんちゃんの心には響いてくれないことが多いのです。
例えば、自分のボーダーコリーがスリッパを噛むいたずらを止めさせたいと思います。
飼い主さんはもちろん、スリッパを噛むたびにわんちゃんを叱ります。しかし留守番中はスリッパを噛むいたずらをしていても飼い主さんがいないので叱られません。
上記のことを繰り返すことで、実際のボーダーコリーの頭の中では次の構図が出来上がっているのです。
「飼い主さんがいなければスリッパを噛んで遊べる」
「飼い主さん=叱ってばかりのいやな人」
この構図ができたまま、その後も叱られ続けると飼い主さんとボーダーコリーの信頼関係は一気に崩れてしまいます。
ボーダーコリーの間違ったしつけ方①厳しく叱ってはだめ!!
スリッパを噛むいたずらを止めさせる前提のしつけ方で、叱り方が厳しすぎると、ボーダーコリーは萎縮してしまい、噛むこと自体に抵抗してしまいます。
ボーダーコリーはもともと何かを噛むことでストレスを発散しています。噛んでも良いおもちゃを与えても、「物を噛むと叱る飼い主さん」の存在が気になって噛みません。
そこで、飼い主さんがいないときに噛む欲求を爆発させ、そのうちスリッパだけでなく他の物を噛んで破壊するようになります。
良かれと思って叱ったしつけ方がまるで裏目に出て、無意識のうちにボーダーコリーの問題行動を生み出してしまうのです。
では、どうすればスリッパを噛むイタズラをやめさせることができるのでしょうか?
答えはすごく簡単です。
留守番中はスリッパを片付けてしまえばよいのです。
イタズラするものを取り除く方法は、ボーダーコリーのしつけにおいて基本的な対処方法です。
スリッパの代わりに噛んでも良いおもちゃを置いていってあげるのも良いでしょう。
破壊して破片や中身を飲み込んでしまったりしないよう、丈夫なものを用意してあげてくださいね。
ロープや牛革などがおすすめです。
ボーダーコリーの間違ったしつけ方②あとから怒っても意味がない
留守番中に大事なものを壊されたり、おしっこをペットシーツの上でしていなかったからわんちゃんを叱った…という経験がある方は多いと思います。誰もが一度は経験あるのではないでしょうか。
これは、更にボーダーコリーの問題行動を生み出す間違ったしつけ方の代表です。
時間が経過しすぎてからの罰は、わんちゃんにとっては効果がまったくなく、むしろ飼い主さんに対して不信感を抱きます。
いくら人が「どうしてこんなことをしたの?」と叱っても、なんのことだかわかりません。
いくら頭の良いボーダーコリーでも「あの時ああしたから怒られている」という自覚はないのです。
飼い主さんにとっては間違ったことをしつけようとしているのかもしれませんが、わんちゃんにとっては突然叱られたとしか思えないのです。
特にやってはいけないのは、手をあげてしまうこと。
わんちゃんにとっては意味もわからず叩かれた、ただの八つ当たりにしか思われません。
絶対にやってはいけません!
ボーダーコリーの間違ったしつけ方③怒りっぱなし
叱ったりして罰を与えることは間違っていません。
ただ、前提として信頼関係が築かれていることと、そのあとに褒めることがあることです。
一つ叱ったら、なにか別のことで五つ褒めてあげましょう。
また、叱るだけでなく、罰の与え方にもさまざまなものがあります。
悪いことをしたら、お気に入りのおもちゃを取り上げる、「与えない罰」という方法です。
お気に入りのおもちゃを取り上げることで、ボーダーコリーはなんとしてもおもちゃを返してもらおうと必死になります。
すると、飼い主さんの指示に従おうとするので、そのまま「オスワリ」や「マテ」の指示を出して、従ったらそのままたくさん褒めてあげるようにしましょう。
いかがでしたか?今回ご紹介したしつけ方を参考に、愛犬ボーダーコリーとの良好な関係を築いていただけたら嬉しいです。すぐ実践できるしつけ方ばかりですので、ぜひお試しあれ!
photo by ボーダーコリー ~OREO de AERO~