頭が良くて従順な性格が魅力的なボーダーコリー。
運度も得意で、長い毛を揺らしながら走る姿にはついうっとりしてしまうものです。
最近はボーダーコリーを連れ歩く人もそう珍しくはなく、人気が高まっているように思います。
今回はそんな人々を魅了し続けるボーダーコリーの歴史についてまとめてみました!
牧羊犬として活躍したボーダーコリー
19世紀イギリス。当時の牧羊犬はお仕事中、家畜たちに吠えかかったり咬みつくことは当たり前でした。そんな中、作業効率よくするために誕生したのがボーダーコリーです。ラフ・コリーをもとに様々な牧羊犬との交配を繰り返すことで作出されました。知能が高いボーダーコリーは、当時の人々が驚くほどの能力を発揮し、牧羊犬としての高い地位を手に入れたのでした。
ボーダーコリーの歴史は意外にも短い
人気者で大活躍していたボーダーコリーですが、正式に認められるには長い年月が必要でした。1915年になり、ようやく基準が制定されたのです。国際蓄犬連盟(FCI)に公認されたのも遅く、1987年に純犬種として登録されました。
これはボーダーコリーの愛好家が見た目重視の「ショードッグ」として公認されそうになったことに対して抗議をしたことにより、遅くなってしまったのです。ボーダーコリーは前述の通り、非常に知能が高く優秀な犬種だからこそ、愛好家は見た目重視の「ショードッグ」として認めたくなかったからですね。
ボーダーコリーが活躍する主な大会
ボーダーコリーはその全体的の能力の高さから、牧羊犬としてだけではなく、様々な場所で大活躍しています!
・シープドッグトライアル
決められた時間内で、羊たちを柵まで誘導する大会です。
・フライングディスク
フライングディスク、いわゆるフリスビーを使って何回キャッチできるか、どれだけの飛距離でキャッチできるか競い合う大会です。
・アジリティー
ハードル、シーソー、トンネルといったさまざまな障害物を、決められた時間内にクリアしていく大会です。
なかなかどれも興味深い大会ばかりですね。
ボーダーコリーを飼っているみなさん、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
番外編~いろいろなコリーがいる?~
「コリー」と名のつく犬種は他にもいます。
「ラフ・コリー」
photo by Photonard
「名犬ラッシー」で有名になり、1950年代後半に大ヒットしました!今も根強い人気があります。
「スムース・コリー」
photo by PECO
ラフ・コリーを短毛にしたような犬種。ラフ・コリーの人気に隠れてしまい、あまり見かけられなくなりました…。
「アイリッシュ・コリー」
photo by わんこinfo
ボーダーコリー、ラフ・コリーのご先祖!現在、純血種を探すことが困難になっている犬種です。
「ビアデッド・コリー」
photo by 価格.com
2000年以上前から存在すると言われている牧羊犬。ですが、はっきりとした先祖はわからず、起源はあいまいです。
いかがでしたか?同じ牧羊犬、同じ「コリー」という名前がついてるとはいえ、どれも見た目が違いますね。
ちょっとした性質と歴史によって、全く異なる犬種になってしまうのですから、面白いものです。それぞれの犬種については、また後日掲載しようと思うので、お楽しみに!
photo by tomomi matsuyama