ダックスといえば短足・胴長な見た目が特徴的です。実に体高と体長の比は1:2です。その独特な見た目が多くの人を魅了しているのでしょう。登録件数も1990年代よりランキング上位を維持し、不動の人気を誇ります。(ジャパンケネルクラブ調査)ダックスといえばミニチュア・ダックスフンドが主流でしたが、近年ではカニンヘン・ダックスフンドの人気が急上昇しています。ダックスは人懐っこく、従順さを持つ性格です。しかし、しつけをす怠ると無駄吠えなど、問題行動につながりやすいです。しつけの有無で性格は両極端に変化するので、愛犬とのパートナー関係をきちんと築き上げることが必要です。お互いがパートナーとして認め合えたとき、本来のダックスの魅力に気づくことでしょう。
ダックスはサイズが小さくなるほど活発で、無駄吠えをする可能性が高いとされます。そのため集合住宅にはあまり向きません。それでも飼育を希望する場合は、女の子の方が和らぐ傾向にあります。また、活発で遊び好きで、飼い主からの愛情を求めます。飼い主がしっかりかまってあげられるかどうかが選択のポイントです。かまう時間が短いと、無駄吠えの可能性がより高くなります。しつけは根気よくおこなうことが必要です。しっかりとコミュニケーションをとることで、人懐っこく、言葉や気持ちを理解してくれる優秀な家庭犬になるでしょう。
ダックスは体格によってスタンダード、ミニチュア、カニヘンに分類されます。原産国のドイツ語でダックスは「穴熊」、フンドは「ハウンド=猟犬」の意味です。つまり元は穴熊狩猟犬です。そして徐々に小型化され、ミニチュアが誕生しました。カニンヘンは小型に生まれたミニチュア・ダックスとミニチュア・ピンシャーを掛け合わせたことにより誕生しました。その為、スタンダードやミニチュアよりも顔が細く、脚が長い傾向にあるようです。
ダックスの毛質には長毛のロングヘアード、短毛のスムースヘアード、固めな短毛で口ひげが特徴のワイヤーヘアードの3タイプが存在します。ロングヘアード、ワイヤーヘアードはトリミングが必要です。
ダックスの毛色はバリエーションが豊富です。1色のみで構成されるレッド、クリーム、ゴールド。2色で構成されるブラック&タン、チョコレート&タン。複数色で構成されるダップル、ブリンドル(虎柄)。他にも多くのバリエーションが存在します。毛色によって多少性格の違いや気をつけるべき疾患などが存在します。
部位 | 確認ポイント |
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耳 | 垂れ耳で蒸れやすいので耳の中がきれいで、異臭がないか確認しましょう。ダップルカラーのダックスは先天性難聴を持つ子もいるので、音への反応も確認します。 |
目 | 目やにが出ていない。イキイキとしている事を確認します。 |
しっぽ | 尾に曲がりがなく、まっすぐである事を確認します。 |
おしり | 肛門がきゅっと閉まっていて汚れがない事を確認します。 |
足 | 足が細すぎず、バランスのよい歩き方をしているか確認してください。 |
口 | 歯茎がピンク色であり、歯並びが正常である事を確認します。 |
鼻 | 適度に湿っていて、つやがある事を確認します。 |
毛 | つやがあり、脱毛がない。毛の薄い腹部などの毛を掻き分け、皮膚に発疹やフケなど異常がないことも確認しましょう。 |
性格 | 天真爛漫なダックスの性格らしく、声をかけると寄ってくる元気な子がよいです。大人しい子は神経質な場合が多いのでしつけに時間がかかってしまうことがあります。 |