サモエドの原産国はどこ?出生や歴史を詳しく解説

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サモエドの原産国はどこ?出生や歴史を詳しく解説

  • 2021月05月27日更新
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もふもふ、ふわふわで真っ白な犬と言えば、サモエドです。「サモエド・スマイル」と呼ばれている表情に癒される人も多く、とても人気です。

今回は、日本でも人気のサモエドの生態と原産国や歴史などについて解説していきます。

サモエドの原産国はシベリア

日本で人気の高いサモエドですが、原産国はシベリアです。

氷に囲まれた環境で暮らしていたこともあり、その被毛は寒さに強いダブルコート(二重構造)になっています。

スピッツ属のサモエドは遊牧民のそりを引いたり、クマやトナカイから人を守る役目を果たしていました。極地での暮らしが長かったため、純血種が守られた貴重な犬種です。

サモエドの名前の由来

中央アジアからシベリア北西部に移動してきた遊牧民族サモエド族が連れていた犬種ということで「サモエド」と名付けられています。

寒さに強いサモエド

極地でも耐えられるよう、全身をふかふかの毛が覆っているサモエド。遊牧民族の人々が暖を取るために一緒に眠ったとも言われています。

体格は、牡は約57㎝。牝は約53㎝が理想とされており、体重は15~30㎏です。そりを引くためにしっかりとした体格をしていて毛の量も密で多いので、寒さには強いですが日本で飼う場合は、夏の暑さ対策が必要です。

色は3種類

元々、シベリアの南部では、ブラックかブラウンのパーティカラーのサモエドがトナカイの狩猟のために飼われていましたが、北部ではピュアホワイトのサモエドが猟犬として活躍していました。

その後、イギリスの動物学者が自国へ連れて帰り、幾頭かのサモエドと交配した結果、現在は純白のサモエドが標準の色となっています。

現在、JKC(ジャパンケネルクラブ)は、ピュアホワイト、クリーム、ホワイトビスケットの3種の毛色が認められていて、茶色がかったものは正式には認められていません。

サモエドの歴史

ロシアのサモエド族と共に暮らしていたサモエドは、そのたくましくかつ穏やかな表情からヨーロッパの人々から注目を集めました。

狩猟犬や番犬としての役目を果たす犬種ですが、人々との距離が近かったのもあって協調性があります。

口角が上がった表情は「サモエドスマイル」と呼ばれ、瞬く間に世界中で愛される存在となっていきました。

地域による毛色や役割の違い

ロシアの北部と南部では、毛色に違いがありました。

北部では純白のピュア・ホワイト、ホワイトが多く、南部ではホワイトとブラック、ブラウンのパーティ・カラーもいました。

また、毛色だけでなくサモエドの役割も、北部では護衛やソリ犬として活躍し、南部ではトナカイの狩猟に用いられていました。

イギリスとアメリカに渡ったサモエド

イギリス人の動物行動学者である、アーネスト・キルバーン・スコット氏が1889年にシベリアで3ヵ月サモエド族と暮らした後、1頭のサモエドを連れ帰ります。

はじめは茶色のサモエドを連れ帰りましたが、最終的には交配を経て1912年に、一番人気のピュアホワイトのサモエドが、イギリスケネルクラブに正式に登録されることになりました。

一方、サモエドが初めてアメリカに渡ったのは1906年にロシア大公からの献上品としてでした。過酷な南極探査に耐えられたことで、サモエドの有能さと従順さは高く評価されたのです。

日本スピッツとサモエド

日本ではサモエドによく似た白くてふわふわの犬種「日本スピッツ」が流行しました。
詳細は明らかになっていませんが、日本の狭い住宅でも飼いやすいようにサモエドとジャーマンスピッツを掛け合わせた犬種だという説があります。

ドイツが原産国のジャーマンスピッツは、中欧最古の犬種と言われる歴史の長い犬種です。生まれつき他人への不信感が強い性格といわれています。

ジャーマンスピッツの血統が強く出た日本スピッツによる無駄吠えのせいで、いまでは流行は去り日本でも、サモエドの人気が根強く残っています。

優しいサモエドと癒しライフを

寒さに強く、人に優しいサモエドの原産国や特徴についてご紹介しました。

穏やかな性格で、子どもとも安心して触れ合えるサモエドは家族の一員としてかけがえのない存在になることでしょう。

寒い土地生まれなので、日本で飼うときはエアコンをつけて気温の管理をしてあげることが必須となります。

その真っ白で美しい被毛を守るために、こまめにブラッシングをしながら愛情を伝えてあげると、きっとかわいい「サモエドスマイル」を見せてくれるはずです。

サモエドの生い立ちを知った上で、より快適で癒しにあふれたサモエドとの暮らしを楽しんでみてください。

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