トイプードルを飼ううえで、必ず通わなくてはならないのが「トリミングサロン」。
トイプードルは定期的にカットをおこなわないと、毛が伸びっぱなしとなり、皮膚へも悪影響です。しかし、いざトリミングサロンへいこう!と思って調べてみると、本当に多くのお店があり迷ってしまいますよね。トリミングサロンを専門とするところ、ペットショップに併設されているケース、動物病院でサービスの一環として行っているケース、ドッグカフェに併設されているところ、自宅開業の小さなショップなど、その形態や規模は様々です。
今回は迷った時に参考にしていただきたい、トリミングサロンのサービス内容と選び方のポイントをお伝えしたいと思います。お気に入りのサロンやトリマーさんが見つかれば、長いお付き合いになることでしょう。
グルーミングとトリミングの違い
よく耳にする「グルーミング」と「トリミング」。
まずはそれらの違いについて説明しておきましょう。
「トリミング」とは
被毛を整えることで、ハサミなど使って被毛をカットする「カッティング」、バリカンで被毛を刈る「クリッピング」、手や専用器具で被毛を抜く「プラッキング」の3種類があります。
これらの手法を使い分けて、その犬種らしい姿、またはその子らしく仕上げていきます。
「グルーミング」とは
トリミングのおこなう前準備である「お手入れ」のことです。シャンプーからブロー、耳掃除、爪切り、肛門腺絞りなど。また、ヒゲや足回り、肛門周りの被毛のカットなど、健康や清潔さを保つための全般的なお手入れのことをいいます。
トリミングサロンのサービス内容
■基本コース
トリミングサロンの多くが基本のコースとして「グルーミングコース」と「トリミングコース」を設けています。グルーミングコースに含まれるものは、主にシャンプー・リンス・ブロー・爪切り・耳掃除・肛門腺絞り・髭カット・足周りのカット、などです。トリミングが必要のない犬種はこのグルーミングコースだけで充分ですが、トイプードルなどトリミングが必要な犬種はグルーミングに加えてトリミングが加わった「トリミングコース」をお願いすることになります。
コースの呼び方はサロンによって異なりますので、お店に確認してみてください。
■その他のサービス
基本的なサービスとは別に、アロママッサージや泥パック、カラーリングなどをおこなっているサロンもあります。
皮膚が弱い子へのケアだったり、おしゃれを楽しむこともできます。
ドッグサロンの料金
料金設定についても様々ですが、犬種ごとにある程度の料金設定がなされているサロンがほとんどです。大型犬になるほど料金は高くなりますが、長毛な犬種や、特殊なカットが必要な犬種は、割高になります。
また、日ごろのお手入れがされずに毛玉だらけですと、追加料金がかかる場合もあります。
トリミングサロンの選び方
ドッグサロンはたいていの犬種は扱っていますが、サロンの規模や設備などによって対応犬種に決まりがある場合もあります。ブリーダー直営店などは特定の犬種に力を入れている場合もありますので、愛犬と同じ犬種にこだわりをもつドッグサロンを見つけてお願いするというのもよいでしょう。
トリミングサロンを選ぶ時のポイント
■店内は清潔か、衛生管理が行き届いているか
綺麗になるはずのサロンに連れて行ったのに、ノミや病気を移されたなんてことになったら本末転倒ですよね。使う器具などもきちんと消毒し、衛生管理に気を配っているかをチェックしましょう。
■トリマーさんの人柄、接客態度や犬への対応
犬をトリミングしている最中、優しく扱ってくれる人か見分けましょう。柔軟さがあり、愛犬に合った対応をしてくれるかが大切です。
■経験豊富で、技術のあるトリマーさんか
経験豊富であり、さまざまな性格の犬に対応できることが大切です
特にトイプードルのカットは、トリマーさんのクセによって仕上がりが異なる場合もあります。今までにカットした犬の写真をブログや店頭に掲載している店舗も多いので、自分の理想にあっているか確認しておくことも大切です。
■料金設定が明確か
セット料金であれば、何が含まれているのかきちんと確認をしましょう。
グルーミング、またはトリミングをしている様子をガラス越しに見ることができる店舗ですと、安心感を得られるでしょう。
■トリミング前の聞き取り、終了後の報告は十分か
体を触られることに慣れているか、性格はどうか、体調はどうか、皮膚や被毛に気になるところはないか、など多くの情報を伝えることでトリマーさんの仕事もよりスムーズになります。また、トリミング後に愛犬の様子や、気づいたことをきちんと報告してもらうことも大切です。皮膚の炎症や傷、腫瘍などをトリマーさんが発見してくれることもよくあります。
トリミングサロンに連れて行くには
トリミングサロンに初めて連れて行く前に、できるなら一度見学がてら足を運んでみるといいでしょう。よその犬達がグルーミングやトリミングをしてもらっている様子を眺めながら、トリマーさんの応対や技術を観察し、信頼できるところを選んでください。
■予約を入れる
グルーミングやトリミングはそれなりの時間がかかるものです。完全予約制のサロンがほとんどでしょうから、予約を入れてから行くようにしましょう。
■狂犬病や予防ワクチンは接種してあるか
多くの犬が集まるところですから、予防ワクチンを接種しておくことはマナーです。サロンによっては、ワクチン接種証明書の提示を求められることがあります。
■愛犬の性格、気になっていること、希望のカットなどを細かく伝える
爪切りが苦手、気に入らないと咬むことがある、皮膚に気になる発疹がある、こういうカットにして欲しいなど、できるだけ細かく伝えましょう。これははトラブル予防の意味もあります。
■子犬の社会化
社会化の時期に、さまざまな人や物・環境に慣らしておきましょう。知らない人に体を触られる、知らないものを近づけられる、などは犬にとってかなりの負担となります。それをストレスと感じないように、あらかじめドライヤーなどに慣らしておきましょう。
■病気や怪我、発情中は連れて行かない
体調に変化がある時には、余計に体調が悪くなってしまことがあるので、サロンに連れて行くには控えましょう。
画像1:photo by eijyu_flower