くしゃみをしたような独特の風貌で人気のフレンチ・ブルドッグは、どこで生まれたのでしょうか。
この記事では、フレンチ・ブルドッグの原産国や誕生の歴史など、気になることをご紹介します。フレンチ・ブルドッグを飼っている人も、愛犬のことについてもっと知ることができます。
フレンチ・ブルドッグの原産国はフランス
世界的に人気犬種になっているフレンチ・ブルドッグの原産国はフランスとされています。
もともとはイギリスから持ち込まれた小型のブルドッグです。フランス国内でブリーディングが進み人気になったのを契機に、パグやテリアと交配されフレンチ・ブルドッグとしての犬種が生まれました。
フレンチ・ブルドッグの名前の由来
フレンチ・ブルドッグの名前の由来は、原産国のフランスに由来します。
イギリスから持ち込まれた頃は、小さいブルドッグという意味でトイブルドッグと呼ばれていました。その後、フランスで改良が進み貴族の間ではブルドッグ・フランセーズという名前が付けられていたこともあります。
バットイヤーか垂れ耳か?フランスとアメリカの対立
フランスとアメリカがフレンチ・ブルドッグの耳で対立したことがあります。フランスでは垂れ耳に人気がありましたが、アメリカではピンと立ったバットイヤーに人気がありました。
どちらの耳がフレンチ・ブルドッグとして正しいのか論争が起きたのですが、結果としてバットイヤーが標準に決まりました。現在でもヨーロッパタイプとアメリカタイプが存在しているのはその時の名残です。
パリの人々に愛されたフレンチ・ブルドッグ
フレンチ・ブルドッグは、その特徴的な風貌からパリで人気となり、1800年代後半にはブリードクラブが設立されるほどでした。
小さなブルドッグはブルドッグ・フランセーズと呼ばれ、パリの上流階級の間で広く愛される存在になりました。ドガやロートレックの作品にもフレンチ・ブルドッグが登場しています。
フレンチ・ブルドッグの歴史
小さなブルドッグはフランスの芸術家や作家など上流社会で人気になり、トイブルドッグとして意欲的にブリーディングが行われるようになりました。それにより一層小型化が進み、1885年には正式にフレンチ・ブルドッグとして犬種登録が行われました。
フレンチ・ブルドッグのルーツはイギリス
フランスで意欲的に改良が進み人気になったフレンチ・ブルドッグですが、ルーツはイギリスにありました。
イギリスで生み出された小さいブルドッグが、フランスへ移住したイギリス人といっしょにフランスに渡ったのがきっかけです。
原産国フランスではネズミ捕り
フランスに渡った小さなブルドッグは、町の商店でネズミ捕りとして重宝されていました。小さな体が肉屋などの狭い店内で役に立ったのでしょう。
それまでのネズミ捕りに使われていたテリア系の犬種との交雑したこともフレンチ・ブルドッグの小型化に役立ったとも考えられています。