犬のしつけに重要なコマンドとは?種類や教え方を徹底解説

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犬のしつけに重要なコマンドとは?種類や教え方を徹底解説

  • 2021月06月18日更新
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犬のしつけのコマンドって何?愛犬にコマンドを覚えてもらうにはどうやって教えたらいいの?コマンドの種類を知りたい、など犬のしつけに重要なコマンドについての疑問がある方も多いでしょう。

愛犬とアイコンタクトや言葉でうまく意思疎通できたら、無駄吠えをしなくなったり、きちんと言うことを聞いてもらうことができます。

愛犬も飼い主も一緒に気持ちよく過ごすためにコマンドトレーニングについて解説していきます。

犬のコマンドとは?

コマンドとは、犬にしつけをする際に使う言葉や合図のことです。「マテ」や「オカワリ」などがその代表例です。

コマンドをしっかり覚えれば、飼い主の特定の言葉やジェスチャー、愛犬が言うことを聞いてくれるようになります。

コマンドの重要性

コマンドを覚えさせることは、飼い主との生活を有意義にしてくれるだけでなく、愛犬を守ることにも繋がります。

外で他の犬に会って興奮しているときなど、道路に飛び出して危険な目に合わないために「マテ」や「オスワリ」を覚えていると落ち着かせることができるからです。

また、他の犬や人に迷惑をかけないためにもコマンドを覚えさせていれば、多くの犬が集まるドッグランやドッグカフェに行く際にも役立ちます。

コマンドの種類

コマンドの種類は、言葉だけではありません。ジェスチャーやハンドサインもコマンドとして使うことができます。

犬は観察能力が優れているので、飼い主の些細な行動をよく見ています。

正確にコマンドを理解してもらうために、段階に応じてコマンドを使い分けていきましょう。

言葉を使ったコマンド

「マテ」「オスワリ」など、言葉を使ったコマンドです。なるべく短く、犬に聞き取りやすい言葉を選びハッキリと言うようにしましょう。

ハンドサイン・ジェスチャーによるコマンド

「マテ」「オスワリ」などの言葉とともに手によるハンドサインやジャスチャーを加えて覚えることで、ハンドサインやジャスチャーだけでも行動できるようになります。

ハンドサインやジャスチャーで行動ができれば、周りが騒がしくて声が届かない時でもコマンドが有効となります。

具体的に使用するハンドサインやジャスチャーは、愛犬と飼い主の間で統一されたものであれば問題ありません。「マテ」の時は手のひらを愛犬に向ける、「オスワリ」は一本指を立てるなど、わかりやす動きで統一してあげましょう。

コマンドの注意点

コマンドを出す際、注意することがあります。根気強さが必要なトレーニングですが、飼い主と愛犬とのコミュニケーションを深めるためにも気を付けましょう。

言葉は統一すること

「オスワリ」を教える場合、英語で「シット」と言ってもいいですがどちらにするかは決めておかなければいけません。言葉が統一していないと犬が混乱してしまいます。

ご褒美は別の手からあげる

コマンドを教えるためにおやつを用いて誘導を行いますが、その誘導に使用したおやつをご褒美としてあげないようにしましょう。

誘導用のおやつをそのままあげてしまうと、おやつがない場合に言うことを聞いてくれなくなる可能性があります。

また誘導用のおやつとご褒美のおやつも同じものを選ぶようにしましょう。誘導用のおやつとご褒美用のおやつに優劣ができてしまうとコマンドを覚えられない場合があります。

コマンドを出している手以外は動かさない

犬は飼い主の些細な動作をみているので、コマンドを出している間は他の動作や言葉は発さないように気を付けましょう。

コマンドとして用いるシグナルを一本化してあげることが重要です。

言葉によるコマンドの具体例

言葉によるコマンドは数多くあります。日本語でも英語でもどちらでもよいとされていますが、飼い主が言いやすく、犬が聞き取りやすいシンプルな言葉を選びましょう。

「オスワリ」

ご飯の前や、お散歩のときに興奮している犬によく使われる言葉のコマンドです。「オスワリ」をするといいことがある、と覚えてくれたら外出時などでじっとしていて欲しい時に役立ちます。

「マテ」

オスワリに近いコマンドですが、忍耐強さを覚えることで自分の思う通りにならなかったり、ヤキモチを焼いてしまうようなタイミングでも暴れたりせずに済みます。

「フセ」

お腹を地面につけている状態です。オスワリができないと習得できません。
オスワリをした状態から鼻先にご褒美のおやつを持っていき、下におろして覚えさせます。

「コイ」

離れた場所から飼い主の「コイ」という呼びかけで、寄ってくるようにしつけるコマンドです。
ふたりで行うと良いです。ひとりが犬のそばに居て、もう一人が離れたところで「コイ」と呼んで呼び寄せます。

「ダメ」

「オテ」や「オスワリ」など一緒に覚えさせるのも良いです。やめてほしいときに、「ダメ」と言って犬がやめるまで繰り返します。

ハンドサイン・ジェスチャーによるコマンドの具体例

ハンドサイン・ジェスチャーは、言葉よりも先に覚えやすいコマンドです。おやつを上手く使って犬に覚えてもらった後に、言葉をそこに繋げるといいでしょう。

人差し指を立てて「オスワリ」

手におやつをもって顔の下から上に持っていきます。自然と犬が見上げて座る態勢になったら、褒めてあげて、逆の手でおやつをあげます。

慣れてきたらおやつをもたずに人差し指を立てて「オスワリ』と言いますオスワリができたら、逆の手でご褒美を上げます。

手のひらを正面から見せて「マテ」

おやつを見せてオスワリをさせます。顔の前に手のひらを見せて「マテ」をさせます。はじめは少しでも動きを止められたらご褒美のおやつをあげます。

すこしづつマテの時間を増やせるようになったらおやつなしで手のひらだけで行います。

クレートを指さして「ハウス」

おやつでクレートまで誘導して、「ハウス」とコマンドをかける。クレート内でおやつをあげて扉をしめ覚えさせます。

太ももを叩いて「ツイテ」

散歩中に横について歩かせるコマンドです。おやつで横に誘導する。そこでオスワリができたらおやつを上げる。横に来るようになったら「ツイテ」と言っておやつをあげるようにして覚えさせます。

手を下におろして「フセ」

目線の位置にある手を地面に向かっておろす動作をして「フセ」をさせます。言葉のコマンドと同様におやつを鼻先から下におろして覚えさせます。

コマンドトレーニングに役立つクリッカー

クリッカーとはボタンを押すと一定の音が鳴る道具です。

コマンドトレーニングの中では褒めることが重要になるのですが、声で褒める場合は人によって褒め方が違ったり、同じ人でもその時の声のトーンなどでも褒め方が異なるため、愛犬が認識しづらいと言う難点があります。

クリッカーを使って褒め方を統一させることで、愛犬が褒められたことを認識しやすくなります。

クリッカーの使い方

まずは犬にコマンドのシグナルを送ります。そのシグナル通りに行動できた場合に、クリッカーを押してからご褒美をあげるようにします。

その繰り返しによって、クリッカーの音がした時が褒められた時と認識できるようになり、コマンドトレーニングがスムーズになります。

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