ワンちゃんには、与えてはいけない食材があるのはご存知でしょうか。アレとアレでしょ？と２～３個は思いつくかもしれませんが、実は与えてはいけない食べ物は結構存在するのです！特に愛犬に手作りごはんを与えたいと考えていたり、おやつを与える際には気をつけるようにしましょう。トイプードルなど体が小さい犬種は、少量でも大きな影響を受けてしまいますので特に気を付ける必要があります。
トイプードルは本来は肉食動物
本来犬は肉食動物ですが、人間と暮らし始めたことで、肉食に近い雑食動物に変化しました。その為、犬にとって穀物や野菜類は消化しにくい食べ物なので、ドッグフードを選ぶ際には、チキンなどの肉類がベースとなっているものを選んであげるとよいです。野菜類は犬にとってよい栄養源ではありますが、消化器に負担がかかる食べ物なのです。
トイプードルへの危機度を知ろう
ワンちゃんに与えてはいけない食材には、命を脅かす絶対に与えてはいけないものから、少々なら問題ないものまであります。それぞれの食べ物の危険度を知り、愛犬の健康と安全を守りましょう。
誤って危険なものを食べてしまったら…
様子見などはぜず、すみやかにかかりつけの獣医師に相談しましょう！
非常に危険
■ネギ類
タマネギ・長ネギ・ニラ・ニンニク・ラッキョウなど
【症状：大量の赤血球が破壊される溶血性貧血・嘔吐・下痢・血尿・肝障害など】
ネギ類の毒性は加工しても消えません。煮汁やスープなども与えないようにします。
■カカオ類
チョコレート・カカオなど
【症状：下痢・嘔吐・多尿・尿失禁など】
カカオに含まれるテオブロミンが心臓系や中枢神経系に影響を与え、ケイレン・テンカン発作の引き金になることもあります。致死量に達すると急性心不全を引き起こし死亡してしまうこともあり、未だに多くの死亡例があります。
■ぶどう類
レーズン・ぶどうなど
【症状：嘔吐・下痢など】
有害性は認められていますが、実は因果関係が明らかにされてはいないです。腎不全から最悪死亡することもあります。
■アボガド
【症状：中毒症状】
アボガドに含まれるペルジンが毒になるようですが、反対に何も症状も出なかったという記録もあるので確定的ではありません。ですが愛犬を守るため、危険な可能性があるものは与えないようにしましょう。また非常にカロリーが高い食材ですので、与えすぎることで消化器・膵臓に障害をもたらす可能性もあるので要注意です。
■キシリトール
【症状：嘔吐、歩行困難、肝不全など】
急激低血糖を引き起こすので、人間用のアメやガムは取扱いに注意しましょう。
■香辛料・わさび・調味料
【症状：感覚麻痺】
香辛料などの刺激物は塩分を多く含む物が多く、犬には必要のない物です。
■人用の薬・栄養補助食品・サプリメント
当たり前ですが、人用のものは与えてはいけません。
危険
■貝類
サザエ・トコブシなど
【症状：腫れや痒みなど】
特に症状は耳にでやすく、壊死してしまうケースもあります。消化も悪いです。
■タコ・イカ・カニ・エビ・クラゲ
【症状：消化不良、ビタミンＢ1欠乏症など】
消火に悪い為、消化不良を起こしやすいです。ビタミンB1を破壊するチアミナーゼが含まれるので、急激なビタミンＢ1欠乏症を引き起こす場合もあります。また、スルメは胃の中で膨らみ、胃や腸などに詰まってしまう恐れがあります。
■生肉・生魚
【症状：食中毒、寄生虫感染など】
寄生虫や菌などがいることがありますので、必ず火を通して与えるようしましょう。
■鳥の骨や鯛などの骨
鳥肉の骨は、縦に裂けるので、のどや内臓に刺さる恐れがあります。トイプードルなどの小型犬は、特に気を付けましょう。
■生卵
【症状：軟便、下痢など】
ビタミンバランスが崩れやすい成分が含まれますが、加熱調理すれば問題ありません。
■アルコール
【症状：嘔吐や下痢、ふるえなど】
中枢神経・意識障害による昏睡や呼吸不全などを引き起こすこともあり、大変危険です。
■カフェイン
お茶・紅茶など
【症状：中枢神経障害など】
心臓や神経系に異常をきたすおそれがあり、てんかんや痙攣を引き起こす原因ともなります。
■タケノコ
【症状：消化不良】
アクが強く、消化が悪いので与えないようにしましょう。
■こんにゃく
【症状：消化不良】
消化が悪いので与えないようにしましょう。
注意が必要
■ナッツ類
ピーナッツ・マカデミアナッツなど
【症状：嘔吐・下痢・消化不良、高熱・硬直・ふるえなど】
高カロリーで油分が多いので消化が悪い食材です。またマグネシウムが多いので、結石をひき起こすこともあるようです。
■牛乳
【症状：軟便、下痢など】
多くのワンちゃんは牛乳に含まれる乳糖を消化するラクターゼという分解酵素を持っていいないので、軟便・下痢を引き起こす場合があります。乳製品を与える場合は犬用のものが売られていますから、そちらをあげるようにして下さい。
■野菜類
適量なら良い栄養源になりますが、与えすぎは胃腸の負担になります。
photo by Toshihiro Gamo
