一昔前の日本スピッツは喧騒で落ち着きがありませんでした。そのためブームもすぐに終息し、飼育頭数は劇的に減少してしまいました。しかし愛好家の間で良が続けられ、現在の日本スピッツは無駄吠えがなく、聡明な性格へと変貌を遂げました。遊び好きな一面もあり、持ち前の明るさで家族のムードメーカーになってくれるでしょう。ただし他人や他の犬に対しては警戒的な態度を取ることがあります。そのため、番犬としての飼育にも向いています。また、適度な運動をこころがけ、ストレスを溜めさせないようにしましょう。いくら大人しく大人しくと改良されてきた犬種でも、ストレスが溜まることで無駄吠えなどの問題行動を生じる可能性もあります。これは日本スピッツのみならず、すべての犬種に言えることです。その犬種の必要な運動量や生活環境を確保してあげましょう。
被毛は直立した上毛と柔らかな下毛を持つ二重構造です。顔周り、足先以外は長い被毛に覆われています。被毛の生え変わる時期には大量の被毛が抜け落ちます。こまめなブラッシングを心がけましょう。毛色はホワイトのみです。瞳は暗色、鼻・肉球・爪は黒が望ましいとされます。
日本スピッツは大きすぎず小さすぎず、頑丈で健康的です。大きさによって小型犬とも中型犬とも扱われることがあります。小型犬に分類される場合の体重は、男の子が8kg~11kg、女の子は7kg~10kg程度です。体重が12kg以上になると中型犬として扱われることがほとんどです。より小さい子を望む場合は、女の子を選ぶと良いでしょう。