パグが気をつけたい病気や怪我まとめ!これだけは知っておきたい3つの病気

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パグが気をつけたい病気や怪我まとめ!これだけは知っておきたい3つの病気

  • 2016月01月18日更新
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しわしわの顔が特徴的で小柄なパグは。2020年のジャパンケネルクラブの調査では、登録頭数第11位の犬で、パグと一緒に生活をされている方も多いでしょう。

そんな愛犬のパグの病気や怪我について知識を深め、未然に防ぐことが出来ればもっと長く過ごせます。

そこでこの記事では、飼い主として知っておきたいパグの病気や怪我、さらに予防や対処法をまとめした。

パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)

パグ脳炎は脳の病気で、脳の中の大脳という部分から徐々に壊死が広がり、神経障害などが起こる原因不明の病気です。このパグ脳炎ですが、別名を壊死性髄膜脳炎と言います。チワワ、マルチーズ、シー・ズーなど他の小型犬種でもよく見られる病気です。

1歳から3歳の頃に発症することが多く、メスの方がかかりやすいと言われています。最初は突然の発作、眼が見えない、まっすぐに歩けないなどの不審な行動が見られます。次第に食欲がなくなり、犬がぐるぐる回る、手足をばたつかせる、昏睡状態に陥るといった症状が見られます。最終的には度重なる発作や誤嚥により死に至る病です。

パグ脳炎にはゆるやかに進行していく場合と、急性のものとがあります。急性のものは発作の頻発や長続きにより発症後1~2週間で死亡してしまうこともあります。そのため、残念ながら安楽死も一つの選択肢としてあげられます。

パグ脳炎(壊死性髄膜脳炎)の予防法

パグ脳炎は原因不明の病気のため、確かな予防法はありません。しかしけいれんを抑える薬やステロイドの投与により症状を緩和する方法があります。

パグ脳炎に対しては早期発見をしてあげることが飼い主としてできる最大限の努力となります。常に愛犬の様子を把握して、定期検診などをこまめに行くように心がけましょう。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは膝のお皿の骨が脱臼してしまう怪我のことです。これにより、膝関節が正常に動かなくなり、歩き方に異常が見られるようになりまあす。

膝蓋骨脱臼は通称パテラとも呼ばれ、小型犬、トイ犬種に多く見られる怪我です。メスのほうが発症しやすいと言われています。症状が悪化すると歩けなくなることもあるため、早めの治療が必要です。

膝蓋骨脱臼になると、足を引きずっていたり、歩きにくそうにしていたり、あるいは片足をあげたまま歩くなどの症状がみられます。異常がありながら見た目にはわからない場合もありますが、多くは成長とともに症状が目立ちます。

膝蓋骨脱臼ですが、程度により4段階にわけることが可能です。当然、上の段階にいくほど修復が難しなってしまいます。

膝蓋骨脱臼になる原因ですが、先天性のものと後天性のものがあります。先天性の場合、膝関節の周りの筋肉や靭帯にもともと異常があることで、膝蓋骨脱臼になりやすくなると一説では言われています。後天性の場合は日常生活の中に問題があります。すなわち、交通事故や高いところからの飛び降り、転倒などにより膝蓋骨が脱臼してしまうことがあります。

膝蓋骨脱臼(パテラ)の予防法

膝蓋骨脱臼になる原因は先天性と後天性のものがあると先ほどお伝えしました。

先天性の場合は膝蓋骨脱臼を防ぐことはできません。なるべく膝に負担をかけないよう、自宅の床にマットを敷いてすべらないようにしましょう。もちろん獣医師の判断を仰ぐことは何より大事です。

後天的な膝蓋骨脱臼を防ぐ方法も同じです。なるべく膝に負担をかけすぎない生活を心がけましょう。床の工夫意外にも、段差や階段のない道を歩くことも予防の一つです。また太りすぎが原因で膝に負担がかかることもあります。体重が増えすぎないよう、食事の量を見直し適度な運動をすることも大切です。

膝蓋骨脱臼の程度が重いほど手術が必要です。そのためにも早期発見が大事です。もしパグが足を引きずっていたり、後足をかばうように歩いていたりと、いつもと違う様子が見られたら迷わずかかりつけの動物病院に相談しましょう。

外耳炎

外耳炎とは耳の穴に炎症が起こっている疾患のことを言います。これはパグに限らず、犬がかかりやすい疾患の一つです。命に関わるほどのものではありませんが、外耳炎が慢性化すると耳のさらに奥の部分、ひいては脳にまで影響が出ます。気になることがあれば早めに動物病院へ行きましょう。

症状は外耳炎の程度にもよりますが、耳にかゆみや痛みが生じるため、耳を壁にこすりつけたり耳が臭います。症状が進むと、耳の痛みのために犬が耳を触らせまいと攻撃的になることもあります。その他耳の中が真っ赤に腫れ上がり、頭をしきりに振るような行動も見られます。

外耳炎の原因の多くはアトピー性皮膚炎または食物アレルギーです。アトピー性皮膚炎の犬の83%、食物アレルギーの犬の80%が外耳炎を併発しているという報告もあります。

他にも草の実などの異物、耳ダニの感染、さらには耳の形や気温も関係しています。パグは皮脂腺が太く皮脂が出やすいため、外耳炎には特に注意が必要です。

外耳炎の予防法

外耳炎は耳の病気です。耳は本来「マイグレーション」といって、耳の中を自浄する自然治癒力があります。外耳炎になるとこれがうまく機能せず、結果細菌が増えやすい環境になってしまいます。

外耳炎にならないために飼い主が気を付けることは、日頃から犬の耳をチェックすることです。炎症がないか、臭いがないか確認することで早く気づくことができます。特にアレルギー体質の犬は動物病院で耳の洗浄を定期的にするなど、よく注意しましょう。

外耳炎が慢性化している場合は、根本からの治療が必要です。しっかり動物病院で原因を調べてもらい犬の健康を守ることが大切です。

日頃から愛犬のパグをしっかり観察しよう

今回は、パグの飼い主なら知っておきたい3つの病気についてまとめました。それぞれの知識を身につけ、飼い主としてできる予防措置を行って行きましょう。

もちろん先天的なものや、どうにもならない病気や怪我もあります。一番大事なことは、パグの飼い主としてパグに何か異変がないかよく観察することです。犬は喋ることができないので、飼い主がその異変に気づいてあげましょう。それが病気の早期発見にもなります。

普段と変わりないか、何かパグが訴えていないか、早速確認してみてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

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