【村田祐子ブリーダー監修】パピヨンのブリーディングの実際

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【村田祐子ブリーダー監修】パピヨンのブリーディングの実際

  • 2015月11月27日更新
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ブリーディングとは

ブリーディングとは繁殖のことを指し、繁殖をおこなう者のことをブリーダーと呼びます。ブリーディングは一歩先を見つめ、長い年月をかけて計画的におこないます。とてもやりがいのあることですが、皆さんの想像以上の時間と労力が必要であることを覚えておいてください。ブリーディングに関する新しい情報が次々に出回るので、ブリーダーは常に勉強をし続けなければならないのです。

お父さん犬の選び方

ブリーディングに使用するオス犬は、心身ともに健康で、小さすぎたり、大きすぎたりせず、いかなる欠点もない犬にすべきです。ブリーダーはこのオス犬の血統について熟知していなければなりません。オス犬の両親はもちろん、祖父母の性格や外見についても調べているはずです。また、ブリーダーは誰しもが必ず、自分のオス犬が犬種標準にのっとった完全な子犬が産まれることを望んでいます。しかしオス犬、メス犬がともに申し分のない子たちでも、必ずしも完全な子犬が産まれるとは限らないのです。思い通りにいかず不安になることは、どのブリーダーも経験をしていることだと思います。しかしそのことがブリーディングをおこなっている人々のやりがいとなっていることもまた事実です。多くの時間と経験によって、完全に近いブリーディングのプログラムを目指すことができるのです。

お母さん犬の選び方

基本的にはお父さん犬の選び方と同様です。そして子犬が産まれた瞬間がブリーディングにおけるキーポイントです。遺伝的な欠点はないか正直な気持ちで確認し、もし質が落ちているようであれば今後の繁殖は控えます。ブリーダーは常に次世代のパピヨンのことを考えなければならなりません。子犬は両親犬から良い特徴はもちろん、悪い特徴も引き継ぐことを忘れてはならないのです。このようにブリーダーが長い年月の経験を積むことで、皆様に自信を持ってご紹介できる子犬たちが誕生しているのです。

妊娠

パピヨンは妊娠したら、60~63日後に子犬を産みます。20日目までは肉体的な変化は見られませんが、21日目ごろになると食欲がなくなることがあります。そのころに触診、血液検査、超音波、レントゲンなどの方法で妊娠の確定、おおよその頭数を把握することができます。徐々に見た目でも妊娠がわかるようになります。35日目以降は少しずつごはんの量を増やしていますが、あまり神経質になることもありません。ただし新鮮なお水は常に用意しておきます。ブリーダーの中にはこの時期に牛乳を与えたがる人もいますが、これは下痢の原因になりますので控えた方が良いでしょう。出産時には体力が必要なので、できるかぎり自由に運動をさせてあげます。このあたりの運動量の調節は、お母さん犬が自分で把握し調節することができるのです。

出産

パピヨンはとても健康的な犬種であり、これは出産の時にも言うことができます。たいていの場合は順調に出産が進むでしょう。パピヨンは一度に数頭の子犬を産みますが、1頭だけのことも珍しくはありません。出産が近づいたら、出産用のケージや箱で生活をさせます。ケージは暖かくて静かな場所に設置してあげます。いつ出産するという明確な法則はありませんが、予定日の前後に産まれることがほとんどです。まれに予定日を数日すぎる場合がありますが、その時は獣医さんにレントゲンで確認してもらいます。予定日を一週間過ぎたところで無事に出産したこともありますが、失敗してからでは遅いので早めに確認してもらいます。陣痛は1時間~24時間とかなりの個体差があります。また、数頭の出産の場合、子犬と子犬の出産間隔は15分~2時間と様々です。子犬が産まれるごとにお母さん犬へは水分補給をさせ、子犬は母乳が飲めていることを確認します。

人間の手で育てる

時には産まれた子犬を人間の手で育てなければならないときもあります。このときにまず気をつけるのは十分な暖かさを保つことです。子犬に触れて、人の手よりも冷たく感じる場合は暖まっていないということです。次に気をつけるのは水分補給です。市販のミルク使用する際は、使用上の注意に従います。子犬は2~4時間おきにミルクを与えなければならず、とても労力を必要とすることです。ミルクのあとは湿らせたコットンでお口を拭きます。最後に、排泄・排便をさせ、体中をきれいに拭きます。これを毎食後おこないます。母乳を飲んでいない子犬は免疫力が弱いことがあるので、衛生面には一段と気をつけなければならないのです。子犬は見ていると時間の経つのを忘れてしまうぐらい愛らしく見とれてしまうものです。しかし、もっとも神秘的なのは子犬が誕生する瞬間であることを、認めなければなりません。この奇跡的な瞬間に、毎回魅惑させられているのです。

【監修】村田祐子
1984年、ヨーロッパで気品に満ちあふれたエレガントなパピヨンに出会い、魅せられ、共に過ごす。 世界的トップブリーダーであるスウェーデン のミセスS,ロースと、英国のジャッジでもあるミセスK,スチュアートから指導を受けながら、ブリーディングを始め現在に至る。パビヨン発展へ の尽力から、1999年、JKC50周年記念繁殖功労賞を受賞。その他、JKC Breeding Award 2007 3部門受賞をはじめ、Outstanding Breeder(優良作出ブリーダー)、Outstanding Sire(優良作出種牡)Outstanding Dam(優良犬作出台牝)、JKC Breeding Award 2008、Outstanding Breeder(優良作出ブリーダー)など多数受賞。

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