ダックスの分離不安~お留守番できるダックスを目指そう~

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ダックスの分離不安~お留守番できるダックスを目指そう~

  • 2015月02月14日更新
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よく聞くものの、実はいまひとつわからない分離不安という問題行動。
その定義や症状、原因や予防法などを、ここでしっかりと確認しておきましょう。

ダックスの分離不安とは?

ダックスの「分離不安」と「分離不安症」の違い

「分離不安」とは、飼い主さんの外出でワンちゃんが留守にする時などに起こす問題行動、およびその心理状態の総称です。
「分離不安症」は、「分離不安」が治療が必要なレベルまで悪化した、ワンちゃんの心の病気のことです。症状としては、血が出るまで手足を舐め続けたり、飼い主さんが帰宅するまで何時間でも狂ったように吠え続けるなどです。
「分離不安」を放置し、何らかの対策を立てないとワンちゃんの依存心が増長して「分離不安症」へとエスカレートするおそれもあるので、注意が必要です。

あなたのダックスは分離不安?

「留守番が苦手なワンちゃん=分離不安の傾向が強いワンちゃん」は、おもに以下のような行動をとります。該当する項目が多いほど、あなたの愛犬は分離不安度が高いと言えるでしょう。

□留守番中、与えたフードを全く食べていないことがある
□留守番中、ウンチやオシッコをやたらと失敗している
□留守番中に、家具など室内の物が壊されている
□飼い主さんが出かけようとすると、そわそわして吠えだす
□飼い主さんの後を、家中くっついて歩く
□留守番中、自分の手足をえんえんと舐め続けている
□留守番中、飼い主さんが飼えるまでえんえんと吠え続けている

ダックスの分離不安の主な原因

①生まれつきの性格

ワンちゃんの依存心が生まれつき強く、飼い主さんがいなくなると強い不安を感じるケース。自己主張が強く、ひとりで留守番をさせられる不満感が問題行動を起こす場合も。

②生活環境

子犬のころから、機会が与えられず留守番慣れをしていない。また日ごろ狭いサークルなどに閉じ込められ、十分な運動ができていない場合も、問題行動を起こす場合が。

③飼い主の接し方

過保護が原因で犬の依存心が強くなり、飼い主がいない不安感から問題行動を起こすケース。甘やかしが原因で犬のワガママが増長し、それが問題行動につながる場合も。

あなたの行動をチェックしてみましょう

愛犬のダックスを分離不安にする原因として増えているのが、飼い主さんの普段の接し方です。心配やかわいそう、という過保護な態度が、飼い主さんに対するワンちゃんの依存心を増長するのです。分離不安を疑われる場合、まずは愛犬に対する自分の接し方を見直してみましょう。

ダックスを分離不安にする飼い主さんの態度や行動

□愛犬の事が、絶えず気になる
□愛犬に赤ちゃん言葉を使っている
□愛犬が最優先の生活を送っている
□つねに愛犬をヒザに抱いている
□お風呂やトイレに愛犬を連れて行く
□愛犬をホテルなどに預けられない
□愛犬の名前の呼び捨てが許せない

分離不安を治すには?

ダックスの分離不安を治すには、まずは原因を探ることが重要です。愛犬とのベッタリとした関係や日ごろの運動不足など、その原因を見極めて根気よく愛犬の留守番ベタを改善しましょう。

ダックスの持つエネルギーを発散させる

愛玩犬の印象が強いダックスですが、本来はとてもエネルギッシュで活発な犬種です。日ごろの運動不足から、ダックスは慢性的な「エネルギー発散不足」の状態になりやすいのです。まずは愛犬のエネルギーを日ごろしっかり発散できているかを確認してみましょう。運動量が十分でない時は、散歩の途中にジョギングやボール遊びを取り入れましょう。雨などでお散歩に行けない時は、室内でおもちゃ遊びなどをしてあげて、ワンちゃんのエネルギーをしっかりと発散させてあげましょう。

正しい関係性を築く

留守中の無駄吠えや排泄の失敗は、お留守番することを「不安」よりも「不満」に感じている場合も。しつけや普段の生活を通じて、お互いの間にある線引きを、愛犬にしっかり伝えることが重要です。

「ベッタリ」をなくす

飼い主さんと常にベッタリ行動をともにしているダックスは、飼い主さんがわずかな時間離れるだけで、極度のパニックになり、無駄吠えや破壊などの問題行動を起こしやすくなります。自分を慕う愛犬の姿はとても可愛く、急にやめられない人も多いかと思いますが、愛犬の分離不安を増長させる原因となるので、今すぐにでもやめた方がよいです。

留守番の練習をする

留守番は特別なことではないと教え、愛犬の不安を取り除くことが必要です。夢中になれるおもちゃを与え、はじめは1分など、短い時間で帰宅。様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきましょう。また、飼い主さんがトイレに行く時や洗濯物を干している時は別の場所にいてもらうなど、同じ家にいても、それぞれが別々の時間を過ごす習慣をつけることも大切です。

「大げさなあいさつ」をやめる

飼い主さんが外出する際、「いってくるね」「いい子で待っててね」などと声をかける、抱きしめることは、愛犬の分離不安を増長させる可能性が。お留守番させるときは、それを犬に意識させないよう、あまり声をかけずにひっそりと外出しましょう。また、帰宅時も同様に、興奮させるような声掛けは控え、特別なことと思わせないようにしましょう。

画像:photo by pegistream

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