ペットの窓口アニー

ペットの窓口アニー
Txt header features
Btn header contact

ブリーダーインタビューBREEDER INTERVIEW

#04

良い犬づくりとは、精神・身体の両面において優れた犬を作ることです。
専門職である心理学・行動科学を活かして長期的にプランニングしています。

  • 若島 孔文さん
  • ドゴ・アルヘンティーノブリーダー

わかしま こうぶん 小学生の時から自己流で犬の訓練を行いはじめる。行動科学の専門家(Ph.D)であり、服従訓練と防衛訓練を行う。30歳過ぎに訓練士資格、ドゴ・アルヘンティーノの審査員資格(国際審査員)、犬舎号を取得。本犬種のJKCペディグリー・アワードを2回受賞。国際ドゴ・アルヘンティーノ協会(AMDA)からも賞を頂き現在に至る。主な著作として「2007 犬と家族の心理学 -ドッグ・セラピー入門- 北樹出版」や「2010 愛犬のトラブル解消のためのブリーフセラピー アルテ(若島孔文・パンク町田・狐塚貴博編著)」等。

日本ではあまり目にする機会が少ないドゴ・アルヘンティーノを専門とする若島ブリーダー。今までブリーディングした子犬の数は70頭!お譲り先は国内63頭、海外7頭とのことです!大学教員である若島ブリーダーの知識の豊富さ、的確さはさすがの一言です。今回はブリーディングへの熱意をお伺いすることができました!

ブリーディングをはじめたきっかけを教えて下さい。

若島 ドゴ・アルヘンティーノのクオーレとの出会いです(昨年、死んでしまいました)。いつまでも一緒にいたいと思いました。でも生命は有限です。そして、犬の生命は人間に比べて短命です。そこで、私はブリーディングを行うことを決意しました。あくまでも商売としてではないので、子犬たちのオーナーがすべて優良な人に行ける限りにおいて、最低限のブリーディングしか行いません。犬が好きでブリーディングを行うのに、問題のある飼い主に子犬を譲ることは、最初の目的から考えると本末転倒になってしまうので、それを最重要視しています。

ブリーディングをおこなうようになってからどのくらいになりますか?

若島 2006年からです。だから9年になります。まだまだ未熟な面を持ちます。

毎年、どのくらい繁殖をしているのですか?

若島 多数の犬をブリーディング・ストックしていますが、長期的計画を見据えて、厳選し、ほぼ2回です。

ブリーディングする際のこだわりを教えて下さい。

若島 私の犬舎は国際的に知られた犬舎です。世界的に興味をひかれる犬を作ることが私の考えです。なので、日本より多くこの犬種がいる国にも、輸出されています。また、ブリーダーにできることは良い犬づくりとすべての子犬たちが良いオーナーのもとに行けるように全力を尽くすことです。良い犬づくりとは、精神(知性と安全さ、狩猟犬としての本能)・身体(外見だけでなく、健康さも)を意味しますが、その両面において優れた犬を作ることです。また、たくさんの犬を犬舎に置いておくことにも否定的です。良いオーナーのもとで家族の一員として大切にされるようにし、ブリーディングの際に協力してもらうという体制を作り上げています。そうすれば良い犬を手元に残すことなく、新しいオーナーに出すことができますし、また、私のところから行った犬を見ると、家族の一員として飼われているので、運動やしつけが良くされていて、誇れる犬に育っていることが分かります。

ドッグショーの様子

普段のお仕事について、特に意識されている事は何でしょうか?

若島 私の本職は、大学の教員です。心理学・行動科学が専門です。その専門性を活かして、ブリーディングが長期的にプランニングされています。私自身がワクワクするようなブリーディングのみをしています。この犬種は難聴、股関節形成不全、皮膚の弱さなどの問題を持ちますが、ブリーディングされた仔犬たちは、難聴2%(これまでのブリーディングで1頭のみ)、股関節形成不全0%、アレルギーなど皮膚の疾患10%、ライト・アイ0% の健康な犬たちです(2013年2月28日時点での統計に基づいた数値です)。2015年現在の統計はまだ整理されていませんが、確実に皮膚は強くなり、健康度は高まっています。

やりがいを感じる瞬間(エピソードなど)はどんな時ですか?

若島 展覧会や競技会で、オーナーたちが犬をともない集うときです。そのときに、オーナーの皆様が自らの犬を誇りにしている姿を見るとき、ブリーダーとしてのやりがいを感じます。

ドゴ・アルヘンティーノの魅力を教えてください。

若島 ドゴ・アルヘンティーノはデュアル・マインドと言われています。つまり、二重の精神構造を持つ犬種です。飼い主家族に対する絶対的な愛情(家族に対してはたいへん安全で安定しています)、一方で他者は寄せ付けません。また、いつもはのんびりしたマスティフ系ですが、防衛訓練や狩猟などで見せる俊敏さや勇気は他のマスティフ系では見られない魅力です。

若島ブリーダーの夢を教えてください。

若島 私の犬舎では厳密に計画されたプログラムに従って、ブリーディングが行われています。仔犬は基本的に予約制です。ブリーダーとは、命を作る仕事です。従って、私たちには適正な倫理が求められています。私の夢は、ブリーダーとしての品格を保ち、向上させ、一人のブリーダーとして、適切なブリーディングのスタイルを世の中に示し続け、日本におけるブリーダーのスタイルを変更することです。

最後に、これから子犬を飼う方へメッセージをお願いいたします!

若島 犬を飼うときに重要なことは、ブリーダーの知識と人間性を見ることです。人間性を見るときは、柄が悪かったり、口が上手いなどに注意してください。知識と誠実性を見ることです。WEBだけでなく、犬舎見学をし、そこにいる犬たちが生き生きとした表情をしているかを見ることが大切です。少し手間かもしれませんが、10年以上の付き合いになる家族を迎え入れるのですから、そのような手間こそが重要です。

編集後記

若島ブリーダー、ご協力ありがとうございました。若島ブリーダーのドゴ・アルヘンティーノへの熱意と愛情、それに応えるドゴ・アルヘンティーノたち。その様子がダイレクトに伝わってきました!日本ではあまり目にする機会が少ない犬種だからこそ、強い責任感のもと活動されているように感じました。優しい表情の若島ブリーダーとドゴちゃんたちのお写真が、すべてを物語っているような気がしました♪

若島ブリーダーの子犬が気になる方はこちらから

若島ブリーダーがブリーディングしている子犬の最新の出産情報など、
未公開の子犬も多数ございます。お気軽にペットの窓口アニーまでご連絡ください!

その他のインタビュー