ドーベルマンは家族に大して従順で強い忠誠心をもっています。ただし他人や他の犬へは警戒的で、吠え立てたり攻撃してしまうこともあります。その為、番犬に向いています。家族にしか見せない甘えた様子こそが最大の魅力と言えるでしょう。また、ドーベルマンは子供が好きですので、小さい子供を一緒に見守ってくれたり、遊び相手にもなってくれるでしょう。 ドーベルマンはその大きさと見た目から、知らない人には怖がられる可能性が高いでしょう。その為、お散歩時に好き勝手歩かせ、知らない人に寄っていくようなしつけをしてはなりません。飼い主がきちんとコントロールすることで、愛犬も信頼を寄せてくれますし、他人や他の犬に怖い思いをさせないよう、気を配ることが必要です。
硬く短い光沢のある被毛を持ちます。毛色はブラックかブラウン。赤褐色のタンは眼の上、頬、唇、下顎、のど、前胸、足の下半分にあります。
ドーベルマンは軍用犬であった歴史から、現在もしっぽを切り落としす断尾をおこなうのが一般的です。断尾は子犬が産まれて間もない時期におこないます。その為ブリーダーさんの方針によってあらかじめ断尾されている子がほとんどです。同じ目的で、耳をカットする断耳もおこなわれます。しかし現在の家庭犬においては断尾や断耳をしない場合も多く、垂れ耳でしっぽつきのドーベルマンが増えました。
ドーベルマンはアメリカンタイプとヨーロピアンタイプの2つのタイプが存在します。原産国であるドイツはヨーロッパですので、いわばヨーロピアンタイプです。それらがアメリカに持ち込まれ、アメリカ人好みに変化していったのがアメリカンタイプです。アメリカでは軍用ではなく家庭犬として扱われたため、人懐っこさが強く、サイズもややコンパクトです。筋肉もより美しく引き締まっている印象です。